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ユナイテッドアローズのECサイトから探る、決済だけに留まらない「アマゾン ペイ」の導入効果とは?

 ECサイトでの売り上げ拡大において重要なのが、ユーザーの利便性の向上だ。中でも商品購入の最終ステップである決済には、安全性と簡略化が求められている。アマゾン アカウントを使って外部のECサイトでも安全かつ簡単に購入できる決済サービス「アマゾン ペイ(Amazon Pay)」は、そのニーズを実現する方法の1つだ。同サービスは2015年に日本でスタートして以来、導入事業者数と決算金額を順調に伸ばしている。なぜ、企業は「アマゾン ペイ」を選ぶのか?「アマゾン ペイ」は、導入企業にどのような効果をもたらすのか?18年3月に同サービスを導入したセレクトショップ、ユナイテッドアローズ(以下、UA)のデジタルマーケティング部に所属する橋本美和さんに話を聞いた。

一貫して目指すのは
「使いやすいサイト作り」

 UAのECサイトは09年にスタート。現在、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」や「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」、「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING)」などメンズ、ウィメンズ、生活雑貨の分野で計15ブランドを展開。会員数は約360万人、同社のEC化率は18.3%の235億円(18年3月期時点)を誇る。そんな同社のECサイトが一貫して目指しているのは、「使いやすいサイト作り」だ。17年4月にはECサイトをリニューアルし、店舗や商品情報を掲載していたブランドサイトとECサイトとを統合。サイトへの訪問者の流れをECサイトに一元化した。同タイミングで決済手段を拡充。従来は会員登録後のクレジットカード決済と代金引換のみだったが、新たに登録不要のゲスト購入などを追加した。しかし、「ゲスト購入の際はその都度配送先などの情報を入力する必要があった。UAのサイトは、スマートフォンでの購入が7割強。移動中など、必要な情報をすぐに入力しづらい状況下でサイトをご覧になるお客さまも多く、サイトの離脱率が高かった」と橋本さんは当時を振り返る。

「アマゾン ペイ」導入で
決済を安全かつ簡単に

 その解決手段として導入したのが、「アマゾン ペイ」だ。同サービスをゲスト購入の際に選択できるようにすることで、情報入力の簡素化を図った。数ある決済サービスの中から「アマゾン ペイ」を選んだ理由を「アマゾンは出品サービスやクラウドコンピューティングサービスのアマゾン ウェブ サービス(AWS)の利用など、ビジネス上で既にお付き合いがあった上に、アマゾン アカウントを保持する顧客数の多さも魅力。さらに、アマゾンの“地球上でもっともお客さまを大切にする”という企業理念とUAの価値観が符合したことも決め手の1つ」と橋本さんは説明する。その結果、ゲスト購入の利用率が45%、購入件数は55%アップ。現在、ゲスト購入のうち約半数が「アマゾン ペイ」経由だという。「アマゾンの顧客数が多いことは事前に知っていたが、想像以上だった。お客さまのニーズの現れだと思っている」と語る。

世界水準のセキュリティーや
会員登録の促進も強み

 世界水準の情報セキュリティーも導入メリットの1つだ。「『アマゾン ペイ』でのお支払いにおいて、お客さまはクレジットカードなどの機密情報を購入サイト側に明かす必要がないため、セキュリティーに不安があるお客さまも安心して購入することが可能になった。運営側としても、アマゾンがアカウントやカードの不正利用を監視してくれるため、決済後のリスクを負うことが少なくなる」。さらに、「アマゾン ペイ」での購入後に、ユーザーの同意を得た上で、アマゾン アカウントの情報を用いて会員登録ができる仕組みも用意した。「『アマゾン ペイ』は決済手段だけに留まらず、会員登録の簡略化による新規会員獲得のための足掛かりにもなっている」という。

「アマゾン ペイ」を使った
サービスの拡張を目指す

 UAでは、購入時の会員登録手続きの簡便化や、会員向けの決済手段としての追加など、「アマゾン ペイ」を使ったサービスの拡張を目指す。「サービスを一度導入したら終わりではなく、改修や拡大を行っていく。一番重要なのはお客さまが欲しいときに欲しい情報をお伝えすること。それに向けて、決済手段を含め今、抱えている課題は改善していく。また、各地にあるリアル店舗もUAの強み。今後はECサイトだけではなく、店舗との相互送客の仕組みも考えていかなければならない」。

PHOTO : KAZUO YOSHIDA

問い合わせ先
アマゾン ペイ事業本部