ファッション

サザビーリーグが出店加速 来年は3業態で初の直営店がオープン

 サザビーリーグのリトルリーグカンパニーは、日本国内での独占販売権を持つブランドや新業態などの直営店出店に力を入れる。同社が今秋冬スタートした新ブランド「エブール」および日本国内での独占販売権を持つフランス発のシャツブランド「エキップモン」がギンザ シックスに、同様に独占販売権を持ち、国内に70件の卸先があるNY発のニットブランド「デミリー」が玉川高島屋S・Cにそれぞれ初の直営店をオープンする。

 三根弘毅リトルリーグカンパニー・プレジデント兼ラカグ事業部事業部長は「今年は“ストップ&ルックアラウンド(立ち止まり、周りを見回す)”の年として、新規出店を行わず新潮社との協業による神楽坂『ラカグ』のリニューアルにとどめた。来年は攻めて勝つ年にしたい」と話す。ギンザ シックスに2店舗を開く理由として「銀座の路面店に比べたら家賃が手ごろで、収益性を見込めることが一つ。銀座は、勝つところは勝つ、負けるところは負ける、いわば“勝ち負け”がはっきり見える街であり、売り場の反応が楽しみだ」と語った。「『ロンハーマン』は依然快調だが、市場の厳しさも感じている。その中でも、われわれが『ロンハーマン』で培ってきた店頭でお客さまを喜ばせるノウハウを生かせれば勝機はある」。「ロンハーマン」の新コンセプトストアで、主にSCに店舗を構える「RHC」も都内に一店舗を開く予定だ。

 今秋冬スタートの「エブール」は「アドーア」「ボディドレッシング」などを手掛けた酒井典子ディレクターによるブランド。現在は「ロンハーマン」でのみ展開しているが、立ち上がり1週間で70枚を売り上げるなどすべり出しは好調だ。「今後は百貨店なども含め、3年以内に10店舗程度を出店したい。26万円のコートなど高価格帯な商品もあるが、インポートと遜色ないモノ作りができているブランド。理解できる人にいいモノを売っていきたい」。

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