ファッション

バーニーズ ニューヨーク新宿店改装 NYで成功したコンテンポラリーゾーンに注力

 バーニーズ ジャパンは3月6日、バーニーズ ニューヨーク新宿店を改装オープンする。1990年にオープンして以来の“クラシック&モダン”なイメージを一新する、初めての大改装になる。まずは地下1〜4階、9、10階のウィメンズの計7フロアを、夏までに5〜7階のメンズの3フロアを改装する。シューズ売り場だった地下2階は事務所として活用する。売り場面積は約3300�u。内装は2年前に改装したニューヨーク店同様に、シルバーを基調としたシャープな印象に仕上げる。地下1階はベビーギフト、ブライダルサービス、スキンケア&フレグランス。1階には服飾雑貨、ハンドバッグ、ジュエリー、アンティーク、時計。2階はコンテンポラリーカジュアル、服飾雑貨。3階はシューズ&コンテンポラリーデザイナーズ。4階はデザイナーズコレクションが並ぶ。9&10階は、クローズドのVIPに向けたパーソナルショッピングサービス。「新しいカルチャーに出合える場所に」と店内外で定期的にアートや音楽のイベント、トランクショーなどを開催していく。改装により客数10%増、売り上げ20%増を目指す。

 

 見どころは、ニューヨークですでに成功を収めたコンテンポラリーカジュアル(2階)とコンテンポラリーデザイナーズ(3階)を強化したところだろう。「アクネ ストゥディオズ」や「イザベル マラン エトワール」の買い付けをウエアのみならず、シューズやバッグのレザーグッズ(アクネ ストゥディオズ)やアクセサリー(イザベル マラン エトワール)までフルコーディネイトで提案。また、4階のデザイナーズコレクションでもイチ押しのブランドをフルコーデで提案。今シーズンは「ドリス ヴァン ノッテン」「アライア」「ザ ロウ」などを押していく。


 同社は2012年4月に就任した上田谷真一・社長のもと改革を行なってきた。「日本1号店であり、感度の高いお客さまが多い新宿店を新しいバーニーズの象徴にする」と上田谷社長。「本当のファッション好きにフォーカスし、新しいデザイン・ブランド・提案の比率を上げることで、『新しいトレンドやスタイルを見るには、バーニーズをチェックしなければ!』と言われるような店にしたい」。これに伴い、オリジナル商品を減らした。さらに、日本未上陸ブランドを積極的に導入し、エクスクルーシヴ商品を揃える意向だ。今回の改装で約3割が新規導入。本国とのネットワークが復活したことも強みで、NYからの紹介ブランドも多い。たとえば、12年春夏にパリコレデビューした「メイエット」は、「伝統とモダンを融合した次世代のラグジュアリー」を掲げ、NYのアーバンな空気とヨーロッパエレガンスを感じさせるデザインが魅力。非営利団体「ネスト」と組み“エシカル”な取り組みも行なう注目のブランドだ。とはいえ、現在並ぶ商品のメインがプレコレクションとあり、やや守りに入っている印象も。本格的にメインコレクションが並ぶ頃には、よりエッジィな提案に期待したい。

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