
「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は10月8日、パリ・ファッション・ウイークで発表された「トム フォード(TOM FORD)」の2027年春夏コレクションのランウエイメイクにフォーカスしたメディア向けイベントを開催した。グローバル メイクアップ アーティストのルーシー・ブリッジ(Lucy Bridge)が初来日し、メイクのデモンストレーションとともにクリエイションの裏側やテクニックを紹介した。また、SEVENTEENのジョシュア、ITZYのリュジンが来場し、新作アイテムやランウエイメイクを楽しんだ。
ハイダー・アッカーマンの世界観を映し出すランウエイメイク
「光とコントラストのバランスが大切」ランウエイで映える肌
肌作りには、ナチュラルでありながら、ランウエイの強いライトの下でも美しく見える艶やかさとカバー力をかなえる“アーキテクチャー ラディアンス ハイドレーティング クッション ファンデーション SPF50”を使用した。骨格を際立たせるシェーディングには“アーキテクチャー ソフト マット コントゥール デュオ”を使用し、指やブラシで肌になじませながら陰影を仕込んだ。Tゾーンなど顔の中心にはソフトブラータイプのフェイスパウダーを重ねる。「大切なのは、光とコントラストのバランスをどう作るかということです。頬はファンデーションで作った艶をいかし、顔の中心にだけパウダーを薄く重ねると美しく仕上がります」。最後に頬の高い位置にハイライトを重ねた。「ランウエイメイクの秘密のテクニックなのですが、キューピッドボウ(上唇の山の部分)にもハイライトをのせ、光によるさりげない立体感をプラスします。こうした繊細なディテールの積み重ねが、仕上がりに大きな違いを生みます」。マットと輝きのコントラストで作るスモーキーアイ
メイクルックの主役となるアイメイクには、“ランウェイ ジェル アイライナー”をベースとして使用した。「目頭と目尻に引いたラインをブラシで優しくぼかしていきます。こうすることで、後から重ねるアイカラーの鮮やかな発色を引き立てる、理想的なベースが完成します」。さらに、“アイ カラー クォード プードル”のマットカラーを重ね、まぶたに奥行きと立体感を演出した。仕上げに、艶と輝きを与える“ランウェイ アイ カラー スティロ シマー”でまぶたの中央に輝きをプラス。マットとシマーの異なる質感がコントラストを生み、ランウエイで映えるスモーキーアイが完成した。目元とリンクするヌードリップ
リップには、美しいサテン仕上がりが特徴の“ランウェイ リップ カラー 29 アンドレス”を使用。スティックで直接塗布し、薄く重ねていく。「唇の輪郭が柔らかく、滑らかに仕上がるようになじませます。アイメイクの柔らかなグラデーションとニュアンスをそろえることで、目元の存在感をさらに引き立てます」。仕上げに唇の中央に艶やかなグロスを重ね、目元のメイクとリンクさせた。
ルーシーは、「私はいつもランウエイからインスピレーションを受けています。鏡に映る光の反射も、その一つです。目元にも、頬にも、唇にも、光の反射を取り入れました。そして、さまざまなキャラクターを生み出したいと思っています。モデル全員に同じルックを施すことは決してありません」と語る。
ランウエイにおいて、メイクはモデルの顔を彩るだけのものではなく、デザイナーの描く世界観を完成させる重要な表現の一つだ。「トム フォード」の今シーズンのテーマである「自由」「大胆さ」「気負わないアティチュード」と、強くしなやかな意志を宿したアイメイクが呼応し、コレクションのムードを見事に表現した。