ファッション

【パリ速報】イメージはボーイ・ジョージ!?の「トム ブラウン ニューヨーク」

 メンズとウィメンズという2つの世界の双方を股にかけるスタイル「クロス ジェンダー」が台頭する中、「トム ブラウン ニューヨーク」はそんなトレンドを不条理な世界観で表現した。

 

 今シーズンのイメージソースは、ボーイ・ジョージのよう。登場したモデルは顔は白塗り。そこに深紅のリップを引いてランウェイに現れる。そして、そんな彼らが身に付けているのは、本来なら男クサいハズの海軍の将軍ルック。ただ、ジェネラルコートは、背面をグログランのリボンでギュっと絞り、まるでコルセットを内蔵しているかのようなシルエット。ウエストから下は急速に広がるAラインを描くため、ミリタリーコートはもはやフィット&フレアなシルエットのドレスのようだ。

 

 ディテールは、さらにフェミニンテイスト全開だ。洋服全体をアンカー(錨)モチーフのレースで覆ってしまったり、コートのエポーレットはグログランのリボンを丁寧に折り畳むことで形成。まるでフリルのように見える。そしてフレア気味のシルエットを描くひざ下丈のショーツには、たっぷりのパニエ。本来ならスカートの下に差し込まれる、ボリュームを加えるためのアイテムをプラスした。マスキュリンなアイテムにフェミニンなディテールを加え、そこにボーイ・ジョージを思わせるフェティッシュなテイストをエナメルコーティングを加えたかのような素材感で描く。いつも通りアンリアルなコレクションだが、今シーズンのメッセージはトレンドを突いている。

 

【コレクションの全ルックはコチラ

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。