ファッション

【パリ速報】「コム デ ギャルソン・オム プリュス」、フォーマル回帰のトレンドを一蹴!?

 昨シーズンの2013-14年秋冬コレクションで浮上した、クラシックなメンズテーラードのトレンド。「コム デ ギャルソン・オム プリュス(以下、オム プリュス)」は今春夏、その潮流に対しあえてアンチテーゼを唱えるように、"正装を壊す"アプローチに挑んだ。ベースは、シルエットや仕立てにこだわる、あくまでもクラシックなブラックフォーマル。テーラーメイドへの敬意を表しながら、「オム プリュス」らしいパンクなエッセンスを取り入れて、フォーマルの再構築を示唆した。

 

 アプローチは、実にさまざまだ。マドラスチェックのシアサッカーや薄地のシャンブレー、ジャケットの裏地に用いられるキュプラなど、あえてフォーマルには適さない素材のパッチワークで仕立てたセットアップ。うるさいくらいに色を重ねたチープなアメコミ風のプリントを差し込んで、"安っぽいフォーマル"を楽しんでいるかのよう。しわ加工を施したイブニングの裾や袖口からは、メッシュのインナーをアンバランスにたらした。それらはおそらくジャケットに縫い付けられていて、レイヤード風に見せているのもユニーク。時にはレザーの前掛け風ベストを上から重ね、イブニング自体を覆い隠してしまう。また、袖の上にさらに袖を足し、それらをめくらせることで、文字通りフォーマルを破って壊してしまった表現も。堅苦しくなりがちなフォーマルのルールに真っ向から勝負し、豊富なアイデアで「オム プリュス」流の"自由でパーソナルな正装の楽しみ方"という強いメッセージを感じさせた。

 

【コレクションの全ルックはコチラ

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。