ファッション

NYの若手バッグデザイナーが考えるブランド観とは?

 ニューヨーク発の新進バッグブランド「カラ(KARA)」のサラ・ロウ=デザイナーが来日した。カリフォルニアに生まれ、香港で育った彼女は、ニューヨークのパーソンズ・スクール入学を機に再渡米。卒業後、2年半の「ギャップ(GAP)」でのアクセサリー・デザインのキャリアを経て、自身のバッグブランド「カラ」を立ち上げ、2013-14年秋冬にデビューした。ファーストシーズンからアメリカのオープニングセレモニーやロンドンのハーヴェイ・ニコルズ、香港のレーン・クロフォード、オンラインショップのショップボップなど有力店6店が買い付けた。その後も順調に販路を開拓し、現在は世界15カ国45アカウントを数える。日本ではバーニーズ ニューヨークやオープニングセレモニーなどが取り扱う。

 もともとファッションデザインを学びながらも、ブランドとしてバッグに専念したのは、「バッグはスタイルや体型を問わず、使えるアイテムだから。ファッションアイテムでありながら、プロダクトデザインの要素があるところにも魅力を感じた」とロウ。そんな彼女が提案するのは、アイコンのバックパックをはじめ、"シンプリシティー"と"スポーティー"をキーワードにしたミニマルなデザインのアイテムだ。「イメージしているのは、1日中アクティブに活動するニューヨークの若い女性たち。毎日の生活にフォーカスし、仕事でも遊びでも使えるようなアイテムを作りたかった」という。

 モノ作りにおいてこだわっているのは、品質と価格のバランスだ。「お金はバッグ自体を買うことよりも、バッグを持っていろいろなところに行くために使ってほしいから、実際に買うことができる価格を大切にしている。もちろん、その中でベストのモノを作らなければ市場で生き残ることはできないと思う。ブランドであるために必要なのは、あくまで価格ではなく価値。これからも"ハイコスト"ではなく"ハイバリュー"なアイテムを提案していきたい」。

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