「シセイドウ(SHISEIDO)」は9月1日、ベースメイク“エッセンス スキン シリーズ”から、超微粒子パウダーの1粒1粒を美容成分でコーティングした“エッセンス スキンセッティング パウダー”(3色、7g、各5500円)を発売する。
“エッセンス スキンセッティング パウダー”は、23年に“ファンデ美容液”として発売した“エッセンス スキングロウ ファンデーション”と同じベースメイクシリーズだ。“ファンデ美容液”は美容液の中にファンデーションを閉じ込めるという発想が大ヒットにつながったが、渡辺さよ子ブランドマネージャーは「今回のパウダーも同様、これまでのパウダーの常識を覆すもの。保湿成分を配合するだけでなく、独自技術でパウダーの周りにミストをコーティングすることに成功した」と自信を込めた。
また、色作りには同ブランドが1917年に発売した“七色粉白粉”から着想を得た。「現代版のおしろいとして企業のストーリーを引き継いだ製品」と位置付けている。
アルティミューンがけん引
新客と若年層の獲得に
昨今は、25年3月1日にリニューアル発売した人気美容液“アルティミューン パワライジング セラム(以下、UTM)”が好調に推移しており、前年の倍以上の売り上げをマークした。その後も前年を大きく上回る売り上げを獲得し続けている。UTMのヒットがけん引し、ブランド全体の1〜4月の売上高も2ケタ成長を果たした。
「UTMは今までブランドの製品を手に取ったことのなかった完全な新客が手に取ってくれた。若年層の獲得にもつながり、大きくブランドをけん引する存在だ」(渡辺ブランドマネージャー)。現在は新客を獲得する時期で、6〜7月で評判形成が積み重なるフェーズに移ると予測し、UTMのさらなる飛躍に期待を示した。
「シセイドウ」は資生堂のコーポレイトブランドでありグローバル展開を推進するブランド。国別売り上げの構成比において日本が占める割合は低いが、「今後さらに“日本国産”というラベルのブランド力が強まる中で、マザーカントリーでの評価は欠かせない。原点回帰の意味も込め、国内からの支持をしっかり得られる製品を打ち出していきたい」とブランド担当者は述べた。