ファッション

文化服装学院と東コレが初タッグ プロの審査を勝ち抜いた未来のスター候補6人の作品を発表

文化服装学院は3月9日、ファッション工科専門課程とファッション工芸専門課程の学生6人によるファッションショーとインスタレーションを東京・原宿の「ラフォーレ原宿」で開催した。

会場では、事前審査会を勝ち抜いた2、3年生の作品を約5体ずつ披露した。審査会にはバイヤーやメディア関係者ら約70人が参加し、インダストリアルマーチャンダイジング科3年の榊原叶真さんの「キョウマ サカキハラ(KYOMA SAKAKIHARA)」、アパレルデザイン科3年の桂日向映さんの「ヒナエ カツラ(HINAE KATSURA)」、メンズデザインコース3年の田中陽輝さんの「ハルキ タナカ(HARUKI TANAKA)」、ニットデザイン科3年の森愛葉さんの「アパートメントストーリー201(APARTMENTSTORY201)」、アパレルデザイン科2年の西脇駆さんの「デッドボーイ(DEADBOOY)」、ファッションテキスタイル科3年の西ヶ谷紘希さんの「コウキ ニシガヤ(KOKI NISHIGAYA)」の6人を選出した。

ショーのテーマは“インディビジュアル(individual)”で、学生ごとに異なる演出が見どころの一つだ。しっとりとしたチェロの生演奏をBGMにした「キョウマ サカキハラ」や、ウエアがトランスフォームする様子をデモンストレーションした「ハルキ タナカ」、オリジナルの生地が出来上がるまでを写真や糸、原料と共に展示した「コウキ ニシガヤ」など、思い思いにブランドの世界観を表現。テーラードをベースにしたクラシックなアイテムから、昆虫モチーフや着せ替え人形といったポップでキッチュな要素をミックスしたアイテム、スパイキーなニットや布帛、多様な加工方法を組み合わせたストリートウエアまで、個性的なスタイルがランウエイを飾った。

今回のファッションショーは、3月17日に開幕する「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO、以下東コレ)」の関連イベントとして開催した。文化服装学院が東コレの関連イベントを開くのは初めて。同校の森本慧・専任講師は開催の背景について、「学生の間で、自分たちでショーをしてみたいという機運が年々高まっていた」と説明する。さらに、公の場で発表することで、学校全体のレベルアップも期待する。「これまで、マロニエファッションデザイン専門学校やエスモード・東京校が、これまで東コレとタッグを組むのを見て、われわれも同様のイベントをするべきだと判断した。文化服装学院には学校内にホールがあり、学生の合同ショーを実施できる恵まれた環境だ。ただ、今回のように学生個人の個性を際立たせる場を設けることで、学校全体のレベルがさらに上がっていくのでは」。

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