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ゆりやんレトリィバァがトレーニングウエア「YURYUR(ユーユー)」をスタート——「あなたをつくるのはあなた自身」

PROFILE: ゆりやんレトリィバァ/芸人

PROFILE: 1990年11月1日生まれ。奈良県吉野郡出身。趣味は映画鑑賞(大学で映画研究をしていた)。特技は英語、ダンス。大学4年生の時に、大阪NSC35期生として入学し、お笑いを学ぶ。翌年行われた「NSC大ライブ2013」で優勝を果たし、NSCを首席で卒業。2017年、第47回NHK上方漫才コンテストで優勝。同年12月「女芸人No.1決定戦 THE W」に出場し、優勝。海外進出を目指し、19年6月には、アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」にも出場。21年には「R-1グランプリ」で優勝。24年12月にアメリカ・ロサンゼルスに活動の拠点を移している。

昨年12月にアメリカ・ロサンゼルスへ活動拠点を移した芸人・ゆりやんレトリィバァ(以下、ゆりやん)がデザイナーを務めるトレーニングウエアブランド「ユーユー(YURYUR)」がスタートした。第1弾のコレクションは、トップス4型、レギンス5型、5本指ソックスやレッグウォーマーなどの雑貨類3型を含む計12型を展開する。同アイテムは、3月3〜16日の期間限定でECサイト「Re:Circulet(リサーキュレット)」にて受注販売が行われている。さらに、3月7〜13日には「JR京都伊勢丹オンラインストア」での販売と「ルクア大阪」でポップアップストアが展開される。

2018年からトレーニングを始めたゆりやん。日常的にトレーニングをする中で「こんなウエアが欲しい」と感じた細かいこだわりが本ブランドには込められている。一時帰国したゆりやんにその想いを聞いた。

「あなたをつくるのはあなた自身」

WWD:「ユーユー」は、いつ頃から考えていたんですか?

ゆりやんレトリィバァ(以下、ゆりやん):具体的に動き出したのは1年ほど前です。私自身、6年前からトレーニングを始めたんですけど、すごくはまって、それからはほぼ毎日トレーニングするほど、生活に欠かせないものになっていました。その中で「もっと快適な着心地のウエアが欲しい」「こんなデザインがあったらいいのに」と思い始めて、今回、繊維商社の豊島さんの協力を得て、実現することができました。

WWD:今回の第1弾商品のラインアップは?

ゆりやん:最初に考えたのはTバックでした。トレーニングしているとパンツの線が気になって、でも普通のTバックだと、履くのに少し抵抗があったり、フロントも小さくて、トレーニングしていると痛かったりもしたので、もう少しフロントが広いTバックがあったらいいなと思って作りました。

あと私が着ているタンクトップとアームウォーマーはサラサラとした肌触りと伸縮性が特徴です。履いているハイウエストのスパッツはフレアタイプで。トレーニングの時だけではなくて、家着でも使える。トレーニングウエアと言いつつ、トレーニングだけじゃなくて、ハードル低く、普段から履いてもらえるように考えました。

他にもブラトップや短いスパッツもありますし、レッグウォーマーとかリブ素材のトレーニングウエアもあったらいいなと思って。あとは、5本指靴下も実際に使ってみて良かったので、作ってもらいました。

最初はいろんな色のカラフルな展開ができたらいいなと勝手に思ってたんですけど、生地とか素材にこだわっていたら、「そんなにいろんな色を作れません」って言われて。それやったら逆に黒だけの方が使いやすいし、世界観も統一されるからいいかなと思って今回は黒だけで作りました。

WWD:ブランド名の「ユーユー」はどう決めたんですか?

ゆりやん:かわいくて、言いやすい名前がいいなと思って。私の本名がゆりで、自分のことを「ゆりん」って言っているんですよ。それで、最初は「YURIN(ユリン)」がいいかなと思ってたんですけど、英語で「urine(ユリン)」って尿って意味があるみたいで(笑)。だからそれはやめて。字面から考えて、YURYURで「ユーユー」にしました。

あと、これは後付けなんですけど(笑)。トレーニングする前は、好き放題食べて、「これが私です」みたいに言ってたし、当時はそう思ってたんですけど、トレーニングを始めたら、食事にもこだわるようになったし、「自分で自分を作れる」っていうのが分かってきて。そうすると自分のことがめっちゃ大事になってきたんです。それで「こうならないといけない」とか、「こういう体形じゃないといけない」とかにとらわれたらあかんなと思って。当たり前ですけど、自分って人とは違うじゃないですか。だから「自分にとって最高の状態になるだけでいいんや」って思ったんですよ。そこから「MAKE YOU HAPPY」みたいに、「MAKE YOU YOU」で、「あなたをつくるのはあなた自身」という意味を込めています。

WWD:どんな人に着てもらいたい?

ゆりやん:トレーニングが好きな方にはぜひたくさん着てもらいたいですね。もともとジムに行き始めるまで運動する=汚れていい服で行くなイメージだったんですけど、着てみて気持ちいいとか、かわいいからこれ着てちょっとジム行ってみたいとか、運動するきっかけになればうれしいです。家着とか普段使いもできるので、トレーニングしていない人も着てみてほしいです。結局みんなですね(笑)。

WWD:今後はどんなアイテムを考えている?

ゆりやん:今回は運動する時に着るアイテムが多いんですけど、トレーニング前後で着てもらえるような服とかもう少し日常生活でも着られる服とか作りたいですね。あとは男性も着られるものとかあると、多くの人に着てもらえるかなと思っています。

トレーニングは自分を大切にするきっかけ

WWD:ゆりやんさんはずっと岡部友さんとトレーニングを続けていますね。

ゆりやん:そうなんです。ラッキーなことに、2018年の秋にテレビ番組で芸能人がガチでトレーニングするみたいな企画があって、それぞれがいろんなトレーナーさんに振り分けられたんですが、私はたまたま友さんのところで。それがきっかけで、初めてパーソナルトレーニングを受けて、それからずっと友さんにしかパーソナルトレーニングはやってもらってないですね。

WWD:トレーニングって続かない人も多いと思うんですが、続けるコツは?

ゆりやん:性格的なところもあると思うんですけど、自分って一生自分じゃないですか。でも、昔の私もそうでしたけど、自分のことを後回しにするというかも、「自分なんて」とか言ったりするじゃないですか。それってめっちゃもったいないなと思って。自分って一生この体でいるのに、自分を大切にせずにボロボロにしていたらもったいないし、嫌じゃないですか。せっかくだったら、大切にして、かわいい状態にしときたいって思ったらやめる理由ないなって思って。

WWD:本当そうですね。でも、「今日は行くのしんどいな」と思うことはありませんか?

ゆりやん:私はトレーニングを始めてから1回もそう思ったことがなくて。多分運動がもともと好きなのもあると思うんですけど、逆にトレーニングに行けない日とか行けなくなりそうみたいな時は、めっちゃ腹立ってく、なんか対応も雑になってしまったりして。それぐらいトレーニングに行けないっていうのがストレスで。

好きな人と会う前の夜に、ニンニクとかめっちゃ食べて、歯も磨かずに寝て、朝も歯を磨かずに顔がくっつくくらいの距離で喋ってくださいって言われるぐらい(笑)。それぐらい嫌なんです。

WWD:めっちゃ嫌ですね(笑)。ちなみにLA行ってからもトレーニングは続けているんですか?

ゆりやん:パーソナルは受けてなくて、アパートにジムがついているんで、そこで自分でやってますね。最初は1人でできるかなって不安だったんですけど、習い事と一緒で、やっていくうちにどんどんできるようになって。「自分でもできるんや」っていう感動もあるし、やることで気持ちがフレッシュになるので、楽しんでやっています。

私の場合、細いスレンダーな体型になりたいっていうよりは、肉感のある塊みたいな、中にめっちゃ筋肉があるのが一番かっこいいなと思っていて。肉肉しい感じを目指しています。

WWD:LAの生活には慣れましたか?

ゆりやん:慣れた頃に戻ってきた。だからまた忘れちゃいました。どんなんやったかな、みたいな(笑)。

WWD:「ユーユー」の目標は?

ゆりやん:LAは「フィットネスの街」でジムも多く、みんなこういう楽なコージー(cozy)な服を着てる人が多いんですよ。なので、ぜひLAの人達にも着てもらえるようなブランドにしていきたいですね。

PHOTOS:TAMEKI OSHIRO

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