米国最大の美容見本市「コスモプロフ・ノースアメリカ(CPNA)2015」が、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・コンベンションセンターで開催された。伊ボローニャ・フィエラグループと米ビューティ協会CPNAの合弁企業の主催で、1017社が出展し、前年比110 %の3万人が来場した。
目玉である実業家のマーク・キューバンらを審査員に迎えたコンテスト「ビューティ・ピッチ」は、フルーツから色味を抽出したナチュラル・コスメ「100 % ピュア(100% PURE)」がグランプリを獲得。ファイナリストには、ウィスキーボトルをモチーフにしたパッケージが人気を集めたメンズケアの「18. 21 マン メイド(18.21 MAN MADE)」などが選出された。
また、その場で小売業者と1対1でミーティングができる「ディスカバー・ビューティ」「スポットライト」エリアには、新興企業50社が出展。最も話題を集めた展示は、「ディスカバー・ビューティ・アワード」を受賞した「スタティック ネイルズ(STATIC NAILS)」。アレクシス・アイリーンが大学在学中に開発したグルータイプのつけ爪は再利用に加え、ペイントと成形が可能。この他、ハイヒールによる足の痛みに働きかけるローション「ソウル セラム(SOUL SERUM)」や、医療レベルのストレッチ・コットンを採用した「レース ユア フェース マスク(LACE YOUR FACE MASK)」など、イノベーションに特化した製品がバイヤーの目を引いた。
この他、ナチュラル・ビューティ部門では、グルテンフリーの「ガブリエル・コスメティクス(GABRIEL COSMETICS)」が話題を集め、ネイルケア部門では、「オーピーアイ(OPI)」「エッシー(ESSIE)」「オーリー(ORLY) 」などから、簡単ステップで長時間のカラーキープをかなえる、画期的な新製品が登場。これにより、速乾で爪の傷みをおさえ、ジェルネイルを楽しめるとアピールした。市場で好調な動きを見せるカラーコスメティクス部門は、NYX、パラディオなどの企業の参加により、ゾーン全体を強化。ウルタ・ビューティのジュリー・トマシ=マーチャンダイジング部門シニア ヴァイス プレジデントは、「カラーコスメ、特にリップとアイブロウはやはり強い」と期待を語った。