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TikTokが注目される理由とは?マーケティング活用の可能性に迫る

 「WWD JAPAN.com」は6月30日に、TikTok(ティックトック)のマーケティングの可能性を解説するオンラインセミナー「TikTokマーケティングセミナー supported by WWD JAPAN.com」を開催した。ショートムービープラットフォームのTikTokは、昨今のデジタルコンテンツのニーズ拡大でさらに存在感を強めている。さらに、トレンドの発信地として幅広い年代のユーザーから支持されており、新たなマーケティングの手法を生み出す可能性を持つプラットフォームとしてもさまざまな業界から熱い視線が注がれている。TikTokへの関心が高まる中で開催された同セミナーの受講者募集には定員の300人を大幅に超える応募があり、抽選で選ばれたファッション、ビューティ関連企業のPRやマーケティング担当者らがセミナーを受講した。
 
 セミナーはテーマ別に3部構成で行われ、「WWD JAPAN.com」編集長の村上要が各部のゲストと共に解説した。第1部はTikTokの特徴や急成長の背景、第2部はTikTokをマーケティングに活用している先行企業の担当者をゲストに招いて実例を紹介。第3部ではTikTokで活躍しているクリエイターが登場し、バズるコンテンツの作り方や企業とのタイアップについて話を聞いた。セミナーの最中には受講者からは随時質問やコメントが届き、TikTokへの注目の高さがうかがえた。

第1部

デジタルコンテンツの
ニーズ拡大に伴う
急成長の背景に迫る

 第1部は「TikTok For Business Japan」Creative Strategy Directorの廣谷亮氏をゲストに迎え、TikTokの特徴やユーザーの傾向、最近の急成長などについて解説した。TikTokのユーザーの傾向はZ世代と呼ばれる24歳までの世代だけでなく、この1年ほどで芸能人などを中心に一気に大人の世代が流入しており、それに伴って急速にコンテンツの多様化が進んでいる。アートやスポーツ、ニュースに関連する時事コンテンツのほか、ファッションやビューティのカテゴリーも顕著に伸びているという。さらに、2019年6月から20年6月の1年間で再生回数は262%増、平均視聴時間が42分から55分へと伸長しており、20年4月に世界でのダウンロード数は20億回を超えた(Sensor Tower調べ)。

 マルチタスクでさまざまなことに効率よく興味を持ち、多面的な思考や価値観を持つZ世代を“かじる世代”と称し、Z世代への訴求やマーケティングにおける活用のヒントなども紹介した。

第2部

ブランドはなぜTikTokを選び、
何をやったのか?

 第2部では、TikTokをマーケティングに取り入れている先行企業の担当者と共に実例を紹介した。「TikTok For Business Japan」Head of Client Partnershipsの田村千秋氏によると、TikTokをビジネスに活用しているブランドや企業は増加傾向にあるという。今回はファッション、ビューティのカテゴリーとTikTokの親和性の高さに着目し、実際にTikTokを活用しているブランドの代表として「メイベリン ニューヨーク」の高瀬絵理氏・日本ロレアル コンシューマープロダクツ事業本部 メイベリン ニューヨーク事業部 ブランドビジネスリーダーと「ピーチ・ジョン」の浦上セリーヌ優氏・ピーチ・ジョン 広報宣伝課 PEACH JOHN/GIRLS by PEACH JOHN プレスが登壇し、実施したキャンペーンや公式アカウントの運用方法などを紹介した。また、「表参道NORA hair salon」トップデザイナーの YUMA ISHIKAWA氏が登壇し、集客やブランディングなど個人のビジネス活用についても解説した。

第3部

企業とクリエイターの
上手なTikTokでの付き合い方

 第3部はTikTokで活躍しているクリエイターの南部桃伽氏とサラ・コールディ氏が登壇し、動画制作の実演を通じて、今のトレンドやユーザーに効果的に訴求するためのポイントなどを解説した。廣谷氏によるとZ世代の特徴として、TVなどに出演している有名人よりもインフルエンサーが発信する情報のほうが親近感が湧く、信頼性があるという調査結果があり、インフルエンサーの影響力はますます大きくなっているという。そうした背景から、TikTokでもクリエイターと企業とのタイアップが増加している。TikTokの特性やユーザーの傾向を踏まえて、クリエイターやブランドの個性と流行を柔軟に掛け合わせることが、プロモーションにおいて重要であると解説した。