
「マティエ フェカル(MATIERES FECALES)」は9月28日夜(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリ・レピュブリック広場で発表した。ファッション業界への皮肉を込め、フランス語で「便」を意味する名を掲げた同ブランドは、25-26年秋冬シーズンにパリ・ファッション・ウイークの公式スケジュールでデビューを果たして以来、強烈な異質感で注目を集める。脱人間的(ポストヒューマン)な美学と、見る者を一瞬で引き込む圧倒的な世界観は今季、会場に集まる人々にも投影されていた。
モヒカンヘアのパンキッシュな異星人から、レオパード柄の全身タイツに猫人間のようなヘッドピースを合わせた新種の生き物、さらには動く彫刻と化した装いまで、既存のカテゴリーには収まりきらない人々が出現した。マーメイドシルエットでエレガンスを極める者もいれば、SMクラブの住人を思わせる過激なフェティッシュスタイルもある。共通しているのは、人間と異形の境界を揺さぶる身体表現と、着飾ることを楽しむ自由さだ。ショー会場周辺は、常識的な人間の装いでいることが不自然に見えるほどだった。また、同ブランドのデザイナーであるハンナ・ローズ・ダルトン(Hannah Rose Dalton)とスティーヴン・ラージ・バスカラン(Steven Raj Bhaskaran)にとってメンター的存在でもある、リック・オウエンス(Rick Owens)とミシェル・ラミー(Michele Lamy)も来場した。