ファッション

【パリ・メンズ速報】極端なまでの”□(四角形)”スタイルで「トム ブラウン」が伝えたかったこととは?

 「トム ブラウン」の舞台は、木の骨組みにドアだけが取り付けられた家。そこには、グレーのスーツを着て、カナヅチをトントン打っている不気味なモデルたちが。ショーがスタートし、ランウェイに現れたのは、ショルダーが上がり、正方形のシルエットを描いたファーのケープ、前から見ると長方形に見えるボックスシルエットのボトムス。ハットの形からサングラス、ブリーフケースといったアクセサリーに至るまで、すべてが“四角形”のシェイプに埋め尽くされた。モデルたちはその木の家の中を徘徊し、ゆっくりと後にする。ウエアは、黒やグレーを基調にした同系色のグラデーションでまとめた。


 ダブルブレストジャケットの肩は厚いパッティングで水平に持ち上げられ、ひじのエルボーパッチも四角形。ウールに型押しした柄も、グレンチェックやウィンドーペンを星型とミックスした四角形だ。近年、メンズのシルエットはどんどんリラックス化し、丸みを強調するコクーンシルエットなども多く見られる今季の潮流に、あえて真っ向からアンチを唱えてカウンターパンチを食らわせたかったのだろうか。もともと、同ブランドのコレクションの多くは店頭に並ぶコマーシャルピースとはならない。しかし、今のメンズで求められている“ウェアラブル”な服とはかけ離れており、何を伝えたかったのか、その真意はわからない。


【コレクション全ルックはこちら


【メンズ・コレクション速報一覧はこちら


最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。