ニューヨーク発のフラッシュセールサイト「ギルト(GILT)」を運営するラベルヴィー(la belle vie)は、3月13日と14日の2日間、昨年リニューアルした東京・白金台の八芳園本館「クラブ フロア(CLUB FLOOR)」で完全招待制イベント「ギルト ファイネスト トランク ショー(GILT Finest TRUNK SHOW)」を開催した。ブランドパートナーや会員を招き、日本未上陸ブランドの展示や映像演出を通じて、オンライン発の世界観をリアル空間で表現した。
「ギルト」は約1万7000のブランドおよびセレクトショップと280万人以上の会員をつなぐ国内最大級のフラッシュセールサイト。ラベルヴィーが掲げる「No.1ブランド在庫ソリューション」は、在庫を単なる消化対象とせず、データに基づき需要と供給を最適化しながらブランド価値の維持を図るものだ。本イベントでは、バイヤーのキュレーションの背景を可視化し、在庫を「価値」へと転換するプロセスを体験として提示した。
会場の5階「ギルト ラウンジ(GILT LOUNGE)」では、「Edge Modern Luxury」をテーマに、20メートルのLEDビジョンとDJによる演出を組み合わせた没入型空間を創出。「Buying Trip」と題した展示では、バイヤーが世界各地で発掘した日本未上陸ブランドやキュレーションアイテムを紹介した。6階では「Resort Sophisticated」をテーマにしたポップアップストアを設置し、来場者は試着から購入まで可能なトランクショー形式のショッピングを体験した。
初日のレセプションでは、日本テレビの市來玲奈アナウンサーをMCに迎え、トークショーや抽選会を実施。ネットワーキングの場としても機能した。登壇した「ギルト」の藤原学ディレクターは「2009年の日本上陸以来、今年で17周年を迎えた。ブランドやメディアへの感謝とともに、未来の関係性を築く場として本イベントを企画した」と説明。「フラッシュセールはすでに一般化しており、私たち自身も強い危機感を持っている」とした上で、「単なるプラットフォーマーではなく、意思を持って商品を編集・提案する“リテーラー”としての立ち位置を確立したい」と語った。
その核となるのが、“キュレーション”“ラグジュアリーサロン体験”“新しい流通の方程式”の3要素だ。「オフプライスに価値を付与し、在庫を通じてブランド価値を高めていく」とし、流通の概念転換への意欲を示した。藤原ディレクターに続いて登壇したラベルヴィーの於保浩之社長は「ロイヤルカスタマーを招いたファンミーティングなどを通じて顧客との関係性を深めている。奈良から自費で参加する顧客もいるなど、強い支持を実感している」と述べ、ファンベースの重要性にも言及した。
オンライン発の「ギルト」が、リアルイベントを通じてブランド価値の維持と在庫流動性の両立を示した今回の取り組みは、ファッション流通の新たな可能性を提示した。
そんな「ギルト」のサイトでは、4月13日21時から19日23時59分まで、同サイト最大規模のファッションイベント「ギルト ファッション ウィーク 2026 スプリング(GILT Fashion Week 2026 Spring)」を開催する。通常を上回る数の人気ブランドが参加し、特別価格で販売。さらには「ギルト」が春のトレンドを提案するほか、「ギルト ファイネスト トランクショー」で紹介したブランドもラインアップする。