史上初のコラボムービーは、
「強く、美しく、HENSHIN」。
「仮面ライダーアインズ」は、三日月ナユタ(演:天翔天音)が変身ベルト「ヴィルベルヴィント」の力で、真の能力を解放した姿だ。驚異的なジャンプ力と、持ち前のダンススキルを生かした華麗な動きで戦う。ナユタは語学堪能・スポーツ万能の才女でダンス特待生として将来を嘱望されていたが、ある日、謎の組織「クラウド」に捕らわれてしまう。自力で逃げ出したが、脳以外の全身は既に改造されていた。しかし、同じ運命を背負った他の女性仮面ライダーたちの生き様を見てきた彼女は、同じ悲しみを生まないために自らの力を使うことを決意。他の誰でもない、ただ一人の憧れの自分という意味を込め、ドイツ語の「EINS(1)」に由来する「仮面ライダーアインズ」と名乗る。
オリジナルのショートムービーは、「HENSHIN THE FIRST」と「HENSHIN THE FIRST Fashion Side Story with WWDJAPAN」の2つ。共に「いつの時代も、敵はモンスターでも他人でもなかった。内なる自分を受け入れ超えることが、本当の自分への変身となること」という物語を映像で表現している。
「ケイト」 × 東映 × スタイリスト
異色のコラボの背景を語る
PROFILE:(いわた・ありひろ)岐阜県生まれ。2001年にカネボウ化粧品に入社。営業や「ケイト」の商品開発、マーケティング戦略企画など幅広い領域を担当し、一貫してブランド価値創造に携わる。21年5月、爆発的なヒットを呼んだ“リップモンスター”を開発・発売。22年、日経クロストレンド主催「マーケッター・オブ・ザ・イヤー2022」を受賞
湊陽祐/東映 プロデューサー
PROFILE:(みなと・ようすけ)群馬県生まれ。「仮面ライダーゼロワン」(2019年)を皮切りに数々の特撮番組を手掛ける。スーパー戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(22年)などを経て、「仮面ライダーガッチャード」(23年)、「仮面ライダーゼッツ」(25年)、TTFCの「仮面ライダーアインズ withガールズリミックス」(26年)でプロデューサーを務める
村瀬昌広/クリエイティブディレクター
PROFILE:(むらせ・まさひろ)京都府生まれ。2000年からスタイリスト祐真朋樹に師事し、04年に独立。ファッションエディターとしても活躍する。東映特撮作品をこよなく愛し、自ら企画した「仮面ライダー40thコレクション」(11年・マガジンハウス刊)をきっかけに、テレビ、映画、TTFC作品のスタイリングなどを手掛ける
WWD:なぜ、ビューティ × ヒーロー × ファッションというコラボが実現したのか?
岩田有弘「ケイト」ブランドマネジャー(以下、岩田):「ケイト」は、外見だけでなく内面の変化も含めて“個性を解放する”。その価値観を象徴的に表せる概念が、特撮ヒーローの「変身」だった。「変身」を体現する存在として、「仮面ライダー」シリーズほど明確なモチーフはない。カルチャーとの共創という観点からも、理念を率直に届けられる相手だ。
湊陽祐・東映プロデューサー(以下、湊):仮面ライダーシリーズは、原作者・石ノ森章太郎先生の意志を受け継いで、時代ごとに姿や構造をさまざまに変えてきた。「仮面ライダー」には、「変わり続ける」という変わらないテーマがある。女性仮面ライダー1号が活躍する「仮面ライダーアインズ」も、その延長線上。今の時代にあった形でキャラクターをより広い層に届ける方法を探していたとき、子どもの頃には憧れ、大人になれば主体的に楽しめるビューティやファッションとつながった。
村瀬昌広クリエイティブディレクター(以下、村瀬):「仮面ライダーアインズ」の立ち姿を見た瞬間、マスクオフした姿が浮かんだ。同時にユニコーンのような成長性を感じさせる俳優・天翔天音さんの存在が重なり、ファッションとビューティ、特撮ヒーローの融合が具体化した。マスクオフでも美しく、かっこいいこと。それが最大の接点。結果として、新しい美しさを備えた「仮面ライダー」が生まれた。
WWD:「ケイト」の象徴は“リップモンスター”だが、「仮面ライダーアインズ」はせっかくリップを塗っても、変身すればマスク姿だ。
岩田:「ケイト」は“NO MORE RULES.”を掲げ、メイクの力で感情を動かすブランドだ。見た瞬間の驚きや違和感は、感情を揺さぶる。リップは、ただ見せるための色ではない。一塗りすることで気持ちが切り替わり、内面には意志が宿る。たとえ変身してマスクに覆われても、その強さや高揚感は消えない。見えないからこそ、想像させる。それもメイクの力だ。そうした体験は記憶に残り、やがて文化になっていくだろう。
湊:映像には説得力がある。子どもがテレビの前で本気で変身できると信じるように、今回の映像も何かを信じられる体験として届けられるだろう。
WWD:両者にとって「変身」とは何か。
湊:「仮面ライダー」は、「私は人間だった。しかし、いまはもう人間ではない。それでも人間を守りたい」という枷(かせ)を背負う存在だ。だからこそ変身が必要になる。ドラマ性を伴う変身は、「仮面ライダー」の本質だ。
岩田:外見や印象を変える変身もあるが、「ケイト」が重視しているのは、一歩踏み出す勇気やきっかけ。外見が変化すると、気持ちが外へと開いていく。「本当はこうしたい」という思いを解放することや、それまで抑えていた個性を表に出すこと。そのきっかけが変身だ。
「NO MORE RULES.」な変身で見つける自分
対極の “ラスボス”&“秘めた炎”を配合
1 / 9
配合率:07 100% / 103 0%
07の赤を強く、印象的に押し出したメイク。黒髪とブラックワンピースとのコントラストが、強くカッコいい女性像を浮かび上がらせる。意志の強さを感じさせるクールな印象を与えるためのアプローチ。
配合率:07 90% / 103 10%
ブラックコーディネートを、シーンに合わせてアレンジ。07の赤をメインとしながら、ほんの少し103を混ぜることによって、強さをセーブ。フォーマルなシーンでも、黒い服との強いコントラストを生み出すことができる。
配合率:07 40% / 103 60%
印象的な赤い服と前髪のあるヘアスタイルに合わせ、マニッシュな強さのなかにも、柔らかさと可愛らしさを加えていく配合に。ピュア感をキープしながら、スタイリングの華やかさを引き立てつつ、メイクが強くなり過ぎないようバランスを取る。
配合率:07 10% / 103 90%
103を9割にして自然な陰影を出していく方法。ふわふわとしたかわいらしさの中に、エッジの効いた強さを持たせることが「ケイト」らしさの核心。メイクを薄くしてはかなげな印象にするのではなく、ほんのり血色感のある赤みをプラスして秘めた意志の強さを表現。
配合率:07 20% / 103 80%
パースを入れたヘアスタイルに、濃いめのグレースーツ。全体をクールな印象に仕立てるため、103の柔らかいブラウンを多めにプラスしていく。赤を残すことによって意志の強さを口元に込めつつ、髪をまとめてクールな印象に仕上げた。
配合率:07 60% / 103 40%
甘い雰囲気の花柄ワンピースに、「ケイト」らしい強さを残していくアプローチ。カリーヘアとの相性も良いかわいらしさを演出するメイク術は、光と影で立体感をつくり出すこと。個性を最大限に引き出すことができる普遍的なアプローチ。
配合率:07 30% / 103 70%
陰影とアイメイクはカチッとしながらも、リップはトレンチコートに合わせるよう103の配合率を上げ、落ち着いた雰囲気をつくり上げた。大人っぽさを保ちながら、ベージュのカジュアル感を引き立てる調整術。
カラー名は“ラスボス”。品格ある色気をまとった、くすみ系ローズレッド。独自の技術で、色が落ちにくく持続することを可能にした。高発色&保湿。数あるラインアップの中心的な存在だ。1540円。(編集部調べ)
“リップモンスター”の人気色103は“秘めた炎”。発売後即完売した伝説のカラーとして人気が高く、ユーザーの声に応える形で再発売。上品でクラシカルなミルクティーブラウン。1760円/数量限定。(編集部調べ)
「自分を超えることが本当の自分への変身」
ショートムービーの撮影現場に潜入
「WWDJAPAN.com」は、撮影現場の舞台裏に潜入。それぞれの想いを聞いた。
STYLING & CREATIVE DIRECTION:MASAHIRO MURASE
CAMERA & EDIT:RYUYA MARUYAMA
CAMERA:ROBIN FURUYA
PHOTOS:JUNJI HATA
HAIR:HIRO TSUKUI
MAKE-UP:AKEMI NAKANO
STYLING & CREATIVE DIRECTION:MASAHIRO MURASE
KATE(カネボウ化粧品)
0120-518-520