杉野服飾大学は、ビームスとの産学連携プロジェクトとして、2015-16年秋冬に店頭販売する商品を開発中だ。同プロジェクトは、今年4月からファッションビジネス・マネジメントコース3年生30名がチームに分かれ、6ブランドを発足。メンバーはデザイナー、パタンナー、営業、商品管理など役割分担し、商品化計画を進めている。テーマは、「ソーシャルキャピタル(social capital—社会活動)とファッションビジネスの融合」−ビームスへの「商品の企画提案」。ビームスの店舗リサーチから始め、競合他社との比較分析、マーケティングを経て、11月18日、各チームが、その結果を踏まえて企画立案したオリジナルブランドのプレゼンテーションを同校で行った。会場で見守ったビームスのスタッフは、「各アイテムが、ビームスのお客様に受け入れられ、商品として通用するのかを意識して企画を進めてほしい」と講評した。次の段階は、来年2月のサンプルアップを目指す。この商品開発プロジェクトは、実際の企業活動と同じプロセスで組み立てられ、就職後の即戦力を養成することが目的だ。鈴木明・同大学同コース責任教授は、「新しい人材育成のカリキュラムとして、さらに精度を高めたい」と話した。