「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。
レース、ラッフル、クロシェ。装飾性への回帰が鮮明になる一方で、それをどう着こなすか、スタイリングの力がかつてないほど試されています。キーワードは「盛るか、律するか」。ただ甘いだけでは終わらせない。直線をぶつけ、硬質さを混ぜ、ハンサムに「律する」ことで生まれる新しいエレガンス。本特集では、展示会取材から見えたトレンドを「ムード」「キーアイテム」「素材」「色・柄」に因数分解し、売れる服とスタイルの条件を解き明かします。
「退屈な小売りは死んだ」――老舗百貨店の挑戦。
トレンドの最前線に加え、経営の核心にも迫ります。フランスのギャラリー・ラファイエット、ニコラ・ウゼCEOへの独占インタビューを掲載。創業家5代目が語る、インド進出の勝算、そして議論を呼んだ「シーイン(SHEIN)」導入の真意とは。顧客体験を最優先し、「エンターテインメント」としての店舗復権を狙うリーダーの言葉は、変革期にある日本の小売業への強い示唆を含んでいます。
その他、「ファッション&ビューティパトロール」では文化学園ファッションリソースセンターへの潜入取材も敢行。約6万3000点もの貴重なアーカイブから、普段は公開されない歴史的ピースを紹介します。
COVER CREDIT
PHOTO:YOKO KUSANO
STYLING:AIKA FUKUSHIMA (LOVABLE)
MODEL: NAYLAN YU (TOMORROW TOKYO)
MAKE UP:YUI YAMANAKA
HAIR STYLING:NARUMI NISHIMURA