
日本最大のファッション展
東京ビッグサイトで開催
4月4〜6日、東京ビッグサイトでファッション業界日本最大の展示会「ファッション ワールド 東京 2018 春」が開催される。今回で5回目を迎える同展には、ヨーロッパ、アメリカの他にもペルーやポルトガル、韓国など世界各国から34カ国、830社の有力ブランドが出展する。見どころは日本初上陸となる海外ブランドと、国内の“日本の匠”の技を生かした出展製品だ。今季のトレンドを見極め、製品やOEMの選定、バイイングの参考にしてほしい。

KEYWORD.1
日本初上陸の注目ブランド
今回は日本初上陸のブランドが急増する。注目は、フランス婦人プレタポルテ連盟が主催する、モード・イン・フランス展の特設ブースだ。フランスを中心にヨーロッパのプレタポルテや服飾雑貨のブランドが出展する。優れた職人技や上質な素材を使用した日本初上陸となるブランド、テキスタイル企業が一堂に集結する。
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TATUAGGI
タトゥアッジ
ポルトガル語で“入れ墨”を意味する「タトゥアッジ」は、1998年にポルトガルで設立されたシューズブランド。ブランドのテーマは、身に着ける女性のアイデンティティーを表現すること。15年以上のキャリアで培ったデザインとパターン、熟練の職人による技術力を生かした靴作りに国外からも注目が高まっている。
NANS CASHMERE
ナンス カシミヤ
2003年にモンゴル・ウランバートル出身のデザイナー、ナンサルマ・サンジマタフ(Nansalmaa Sanjmyatav)がカシミアアパレルメーカーとして設立した「ナンス カシミヤ」。同社のカシミヤは非常に柔らかく、ヨーロッパを中心に高い評価を得ている。14年から自社ブランドを立ち上げ、今回が日本への初上陸となる。
MARA GIBBUCCI
マラ ジブッチ
ポーランド人デザイナーのマラ・ジブッチが1994年に設立した。2014年にはモード・イン・フランス展に唯一ポーランドから出展した。アイテムには、ジブッチ自らが買い付けたアルパカのウールやカシミア、シルクなどの自然素材を使用している。また、ボタンやバックル、糸にも自然素材を使用する徹底したこだわりを見せる。
LYUDVIGA COUTURE
リュードヴィガ クチュール
ロシア出身のデザイナー、リュードヴィガ・シュナイダース(Lyudviga Shneyders)が手掛けるのが「リュードヴィガ クチュール」。シュナイダースは地元のデザインスクールを卒業し、ファッション業界で25年以上のキャリアを持つ。現在はアメリカ・ミシガン州バーミンガムを拠点にコレクションを発表している。
MAY HSU
メイ スー
2014年にデザイナーのメイ・スーが設立したブランドで、コンセプトはアートと彼女の趣味でもある旅。スーは洋服を、自分の世界観を映し出すアート作品のキャンバスと見立てる一方で、世界中の都市を旅して歩き回ることを前提として制作をしている。そのため、デザインだけではなく、機能的かつ実用的なモノ作りを行う。
KEYWORD.2
日本の匠が誇る
高い技術力
岡山・児島のデニムをはじめとする、日本の優れた技術によって生み出されたウエアやバッグ、シューズなどのブランドが多数出展する日本の伝統や"ものづくり"に代表される技術にこだわった製品から、アニメなど日本のサブカルチャーにフォーカスしたブランドまで百花繚乱だ。
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BLAUDESIGN
ブラウデザイン
「ブラウデザイン」は世界初のアルミニウムを削り出したフレームを使用したブリーフケースを作るブランド。ハンドルやロックノブ、ロックプレート、ハンドルなど全てのパーツがアルミニウムを削り出した素材で作られている。従来の金属製バッグのようにリベットやネジを使わず、継ぎ目のない流麗なデザインと人間工学に基づいて作られたパーツの機能美が特徴だ。
THYARD
スヤード
素材から縫製まで全ての工程を日本国内で行う「スヤード」。卓越した縫製技術と徹底した品質管理のもとに作られたアイテムは、ベーシックながら細部にまでこだわったパターンと着心地のよさがポイント。リラックスした雰囲気のTシャツは、左胸のポケットがカジュアルなアクセントで、季節を問わずに着回せるのも魅力だ。
OCEANICA
オセアニカ
スタンダードなオックスフォードシューズをプラットフォームソールで仕上げたローファーは、脚長効果がうれしい。またクッション性の高いソールには、歩行時の足裏にフィットするよう曲がりやすい形状に加工したオリジナルソールを使用。ミッドソールにウレタン素材を挟むことで、ふんわりとした履き心地を実現する。
POUSHAL
ポーシャル
1頭あたり数グラムしか取れないカシミヤ山羊の産毛だけを使用し、空気を含ませながら仕上げた糸を使用したニットが「ポーシャル」のキーアイテム。ロロ ピアーナ(LORO PIANA)社製の素材や発色のいいカラーリングが好評で、最高のカシミヤを使用しているため、生産は注文分のみというのもうなずける。
ファッションワールド東京 2018 春
日程:4月4〜6日
時間:10:00〜17:00
場所:東京ビッグサイト
住所:東京都江東区有明3丁目11-1
入場料:招待券持参者は無料(招待券がない場合は5000円)
リード エグジビション ジャパン
03-6362-6785