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世界最大規模の靴の見本市「ミカム」でよく見た、「メッシュシューズ」

イタリア・ミラノで9月、第102回目となる世界最大規模の靴の見本市「ミカム(MICAM)」が開かれた。イタリア国内からは378ブランド、海外からは380ブランドの計758ブランドが出展した。バイヤーは130カ国から訪れ、来場者数は3万7000人に上った。

よく見かけた「メッシュシューズ」

2027年春夏向けの商材で目を引いたのが、メッシュシューズだ。紳士靴からスニーカーまで多種多様な靴ブランドが集まる「ミカム」だが、婦人靴ブランドにはメッシュシューズを用意しているところが多かった。日本でも大手セレクトショップを中心に取り扱いのある店が増えている。

メッシュシューズは、足の甲全体をメッシュが覆う。繊細な編み目から透ける肌が、春夏らしく軽やか。素材やカラー、編み方、ヒールの高さまでさまざまだが、どれも蒸れることなく履ける。日本のような高温多湿の気候にも適したシューズだと言えるだろう。実際に足を通してみても、足に沿うようなフィット感にやみつきになった。

今後も世界的な靴の産地であるために

イタリアの靴産業は、国際的な権威性を示す一方、厳しい局面にある。ファッション関連アクセサリー産業研究センター(Centro Studi Confindustria Accessori Moda)によると、2026年1~5月のイタリア製靴の輸出額は47億7000万ユーロ(約8395億円)だった。金額ベースで前期比2.4%減、数量ベースで同5.8%減だった。フランス向けの輸出額が同4.3%増など、EC市場全体は堅調に推移したが、世界情勢のあおりを受け、ロシア向け輸出額は同24.6%減、中東向けは同34%減、米国向けは同5.2%減だった。

苦しい状況にあるのは、貿易だけではない。2026年上半期には、151社の靴関連企業がのれんをたたみ、3065人の従事者が離職した。長年「ミカム」に足を運んでいるバイヤーも「残念ながら『ミカム』も縮小傾向にある」と話す。しかし「でも一時期と比べると活気を取り戻している」と続ける。厳しい環境下でも、イタリアの靴産業はもがいている。

こうした状況だからこそ、イタリアの靴産業が誇る技術や知識を次世代へつなぐことの重要性が増している。「ミカム」開催期間中には、「イタリアの靴作りの技」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みを発表した。イタリア政府やイタリア靴製造業者協会などが主導し、完成した靴だけでなく、それを生み出す職人の技術や知識を後世に残そうとしている。

本文中の円換算レート:1ユーロ=176円

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