ファッション

【パリコレ】「サカイ」は素材とパーツの組み合わせで「らしさ」が全開

 フロントローには、コレットやバーニーズ ニューヨークといったショップのバイヤーがずらりと並び、阿部の友人でもあるというトム・ブラウンも座り、パリコレのメンバーとして世界からもすっかり認められた感がある「サカイ」。とは言っても、相変わらず無理な背伸びはせず、「変わらない部分」が7割を占めるコレクションを発表している。刺激や驚きが求められがちなパリコレにおいて、「変わらない部分」を見せ続けることは「飽きられる」ことと表裏一体なだけに、非常に勇気がいることだが、そこをなし得ようとしているところに、今までの日本人デザイナーにはない強さがある。
 異素材の組みわせや前と後ろのデザインの違いといった手法はこれまでも「サカイ」が得意としてきたところ。今シーズンはさらにその組み合わせが複雑さを増している。とはいっても、複雑であることを主張するのではなく、さらりと軽やかに見せるあたりが、阿部千登勢の力量だ。コットンシャツを小さなパーツに分けて、間にレースを挟み込んだブラウスやオーストリッチの羽根とチュールの"つけフード"を飾ったオーバーサイズのワークジャケットなど、実に手の込んだ組み合わせだ。スカートのように見えてパンツ、というアイテムが多く、途中、ショーの印象を変えたスカーフプリントのフルレングスのボトムも前から見るとパンツで、後から見るとスカートになっている。ヒッコリーのパンツとイエローの小柄を刺繍したアンティーク調のトップも実はオールインワン。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

特集 HUMAN MADE 天才NIGO®に依存しない「カルチャー×ビジネス」の設計図

「WWDJAPAN」9月7日発売号は、HUMAN MADEを特集します。2025年11月に東証グロース市場へ上場し、日本のファッション業界の台風の目となった同社。創業者NIGO®の求心力を原動力にしながら、そのカリスマ性に依存しない企業へと組み替えられていく設計図を、全9ページで解き明かします。 特集の冒頭は、「ヒューマンメイド」の2010年のファーストコレクション発表から今日までを一枚の年表で俯…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。