1985年生まれ。千葉県出身。96年より芸能活動をスタート。歌、ドラマ、映画、CMと幅広く活躍し、最近は俳優として活動の場を海外にも広げており主演作「神の雫/Drops of God」(日仏米共同制作)が第52回 国際エミー賞の連続ドラマ部門を受賞し話題に 。2026年には映画版「正直不動産」で8年ぶりに日本映画に出演予定
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は7月4日、パリ・シャンゼリゼ通りにグローバルフラッグシップストアをオープンした。そのエッセンスを凝縮した2フロア構成の空間は、ブランドの新章を象徴する存在となっている。俳優・山下智久を迎えて開催された記念イベントには、ファッション業界関係者やアーティストを中心に約200名が来場した。さらに、パリを拠点とするミシュランスターシェフの手島竜司による特製コースディナーが振る舞われ、インドの女優ラシュミカー・マンダンナやタイの女優ミルクなど、各国から招かれたゲストたちは五感を通じてブランドの世界観を堪能した。
歴史と革新が交差する
空間デザイン
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店内は、ブランドのシグネチャーカラー「タイガーイエロー」が印象的に配された2フロア構成。1856年に建てられた歴史ある会員制クラブ「ザ・トラベラーズ・パリ」の内装を活かし、日本の伝統とパリの洗練を融合させた没入感ある空間が広がる。1階にはカフェも併設され、和のエッセンスを加えたドリンクやスナックを提供。ランウェイコレクションや日本製のデニムを主役とした“デニヴィータ”などから構成される “イエローコレクション”、さらに“ニッポンメイド”など、アパレルからフットウェア、アクセサリーまで幅広く取りそろえる。オープンを記念した限定モデル“メキシコ 66 ニッポンメイド”も販売される。
山下智久が語る
“物語を刻む靴”

オープニングイベントには、俳優でアーティストの山下智久も駆けつけた。イベント当日、山下が履いていたのは、自身がディレクションを手がけた特別な一足。「靴って、頻繁に取り替えるものというより、ずっとそばにいてくれる存在であってほしいんです。今回は、あえてスウェードのワンカラーで仕上げました。単色だからこそ、履いた人それぞれの傷や擦れが、その人だけのストーリーになる。そんな“物語”を、この靴と一緒に刻んでほしいと思っています」と語る。そのモデルには“レターナイン”という名前が付けられ、「手紙のように、何年か経ったあとにもう一度読み返したくなるような靴にしたかった。9は僕にとって特別な数字なんです」と、その想いを明かした。
「自分のアイデンティティとも
重なるブランド」
シャンゼリゼ通りという特別な場所にフラッグシップストアを構えたことについて、山下は「パリの中心にこれほど大きな店舗をオープンできたことに、本当に感動しています。7、8年前にご一緒するようになって以来、ブランドが着実に成長していく姿を見てきて、自分のことのように嬉しいです」とコメント。「旅が好きでよく出かけるのですが、そのときにも『オニツカタイガー』をよく着ています。旅先で“それ、どこの?”と聞かれることも多くて、日本らしさがしっかりと表現されている証拠だと感じますし、僕自身のアイデンティティとも自然に重なるブランドです」と、その親密な関係性を語った。
EDIT&TEXT:KO UEOKA
INTERVIEW:MARIKO TASE