ファッション

ファーをより身近に感じるIFFのキャンペーン「FUR NOW」がECを取り入れスタート

 国際毛皮連盟(IFF)は10月、ファーの魅力を幅広い世代へアプローチすることを目的としたグローバルキャンペーン「FUR NOW 2015」を展開している。3世代にわたる家族を起用したキャンペーンフィルムやソーシャルメディアを通じたプロモーション等を中心に、10代からシニア世代までのあらゆる層に向け発信・拡散していく。キャンペーンビジュアルには、多くのメンズモデルも登場。ファーが世代やスタイルを問わず、誰でも身につけられるアイテムだということをアピールする。

 近年、ファーを使った新たな技術の発展は著しく、鮮やかなカラーリングや軽量化にも成功した。イブニングコートからカジュアルなジレやパーカーまでアイテムも多様化。キャンペーンは、バラエティに富んだファーの魅力を反映したもので、従来のファー製品に対する古く非日常的なイメージを払拭し、伝統的でありながらモダンで、より身近なものであることを感じられる。

 また、「FUR NOW 2015」では、オンラインショッピング機能を初めて取り入れた。キャンペーンサイトを通じてカタログを閲覧でき、ファー産業のためのオンラインショッピングプラットフォームサイト「Fur Bazaar」でアイテムをオーダーすることができる。将来有望な若手デザイナーのユスフ・カレム(トルコ。IFF主催のヤングデザイナーコンテスト「Remix 2015」グランプリ)、ジャンゴ・スティーンバッカー(オランダ)、レベッカ・ブラッドレイ(イギリス)の3人に注目し、「Fur Bazaar」にも彼らのデザインしたアイテムを出品。このeコマースへの取り組みは、キャンペーンにおけるあらゆる面でプロモーションする予定だ。

 IFFのマーク・オーテン最高経営責任者(CEO)は、「昨年の『FUR NOW』は、メディアとともにキャンペーンに踏み込んだ最初の機会だったが、今年のキャンペーンはよりリアルにファーを感じられ、洗練されていながらコマーシャル。エレガントでありながら、若い層にも向けた今風のデザインやファッション性に溢れている」とコメントした。

 キャンペーンは年末まで。しかし、IFFはこれを長期的なコミュニケーションの一部と考え、今後もファー産業の下支えになるよう積極的にチャレンジする。

■キャンペーンサイト
http://www.thisisfurnow.com