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GMS改革の影響軽微、ヤマトインターは3.8%の増収 24年8月期中間

「クロコダイル」を展開するヤマトインターナショナルの2023年9月〜24年2月の連結業績は、売上高が前年同期比3.8%増の111億円、営業利益が同11.7%減の1億9300万円、経常利益が同41.3%減の2億4600万円、経常利益が同41.3%減の2億4600万円、純利益が同45.2%減の1億8900万円だった。自己資本比率は同4.9ポイント悪化の69.8%。

主力の「クロコダイル」がイトーヨーカ堂の店舗閉鎖などを受け、期末のコーナー数/店舗数は23年8月末比で20店舗減となったものの、客単価の向上や既存店売上の増加で、増収を確保した。梅川実・取締役常務執行役員は「店舗閉鎖はあったものの、近隣のGMS店舗への移管や好調店舗の面積拡大などで影響は最小限に止められた」という。

売価は平均して6%引き上げたことで客単価は上期で2%増となったものの、粗利率は暖冬の影響に伴う値引き販売の増加で0.6ポイント悪化の55.9%だった。EC販売は14%増、LINEなどを活用した会員獲得施策により、会員数は23年8月末比で26%増の88万人に拡大した。EC専業の高感度メンズ「シテラ(CITERA)」も、引き続き好調だった。「シテラ」はバーニーズニューヨークのみで行っているリアル店舗販売も好調で、「ブランド価値を守り、厳しい取引条件をご理解いただけるリアル店舗での展開も徐々に増やしていく」(長尾享諭・執行役員)考え。

今後は好調なスポーティラインの「スウィッチモーション クロコダイル」をメンズ・ウイメンズともに積極的に拡大し、特にウイメンズを強化する。

通期は売上高を前期比5.8%増の220億円、営業利益が同15.6%増の3億5000万円、経常利益が同28.6%減の4億2000万円、純利益が同41.4%減の3億3000万円を見込む。減益の理由は、前期まで計上していた雇用調整助成金の減少によるもの。下期の春夏物でも継続して値上げを行う。「きめ細かく売価はコントロールしているものの、上期、下期を通して値上げの影響は客数減にまで及んでおらず、軽微と捉えている。今年度に限れば、『景気よりも天気』だ」(梅川取締役)。

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