ファッション

「オニツカタイガー」2024年春夏 「イエローコレクション」でエレガントへの進化を体現

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は、ミラノ・ファッション・ウイークで2024年春夏「イエローコレクション」を発表した。「パーソナルレイヤード」を テーマに、前シーズンに引き続き今シーズンも自由なスタイリングは無限の可能性を広げることを提案。日本古来の重ね着を意識したコクーンシルエットのコートは、クリエイティブ・ディレクターを務めるイタリア 人デザイナーのアンドレア・ポンピリオ(ANDREA POMPILIO)がダブルフェイスのコットンなどで提案。夏の開放的な気分は、日本のテキスタイルグラフィックブランド「ノワート(NOWARTT)」とコラボレーションして表現した。アンドレアとの取り組みが始まってから10年、日本とイタリアから世界に広がるブランドの現在に迫る。

シグニチャーカラーを駆使した
「イエローコレクション」

床も壁も真っ白の空間で開かれたコレクションは、漆黒のチェスターコートで始まった。 アンドレアがこだわったダブルフェイスのコットンで作ったチェスターコートは、先シーズンのみならず「オニツカタイガー」が提唱し続ける、自由なレイヤードを謳歌できるコクーンシルエット。序盤は黒でエレガントにまとめつつも「オニツカタイガー」らしいスポーティーなムードも失わない、アクティブなシルエットが印象的だ。「イエローコレクション」と銘打った理由は、黒の存在で一層映えるイエローもキーカラーに据えたことにある。この2色は、今夏銀座にオープンしたコンセプトストアにも採用している「オニツカタイガー」のシグニチャーカラー。濃淡2色のイエローを駆使して、アクティブなシースルータンクトップやミニスカートのレイヤードを提案した。タンクトップは極めてシンプルなアイテムだが、複数枚を使ってクロスボディにするなど、まさに自由奔放。結果生まれたアシンメトリーなスタイルや素材の透け感は、健康的な肌を見せ、フェミニンかつアクティブなムードにつながった。

開放的なムードに昇華した
多彩なカラーパレット

「イエローコレクション」は、後半に突入するとカラフルに変容する。まるで、自由奔放なレイヤードで乗り切った梅雨が終わり、開放的な夏が始まったかのようなムードだ。シャツや Tシャツには万物を構成する4つの元素「地水火風」からインスピレーションを得た花柄が踊り、自然との調和の心地よさを謳う。「ノワート」とコラボレーションした抽象的なフローラルプリントは、柔らかな素材のアイテムの全面に敷き詰めた。スニーカーにもピュアホワイトやスカイブルーなどの色を加え、夏の青空や真っ白い雲を思わせる。開放的な夏のアイテムは、ワンショルダーのTシャツや、大きく脇腹をえぐったサマードレスなど、遊び心がますます豊かに。メンズのショートパンツは、一層ショート丈になりアクティブな印象を強めた。ボリュームのあるシルエットのポンチョもある。シューズは、スリッポンからハイカットまでのスニーカー、アンクルブーツなどバリエーション豊かだ。開放的な夏のパートでは、ベルベット素材のコードを足首で結ぶプラットフォームのヌードサンダルが登場。アイコニックなブランドカラーのナイロン製メガショッピングバッグは、存在感抜群ながらも軽い。

日本や欧米を越境した
ユースを体現するセレブ達

ショー会場には、TWICEのモモを筆頭に、ウィル・スミスの娘ウィロー・スミス、タイの俳優デュウ・ジラワット・スティワニサック、フィリピンの女優ハート・エヴァンジェリスタといった世界のユースカルチャーを代表するセレブが集った。日本とイタリアを越え、フィリピン、タイ、マレーシアとアジア圏のファッションアイコンたちと築く「オニツカタイガー」ならではのコミュニティーの強さを見せた。

アフターパーティでは
DJのニーナ・クラヴィッツがプレイ

1969年にオープンしたミラノの老舗クラブ「ネペンサ」で開催したアフターパーティーには、DJのニーナ・クラヴィッツが登場した。コレクションの中からニットのトラックスーツをセレクトしたニーナは「『オニツカタイガー』を象徴するイエローが印象的で、このセットアップは特にお気に入り」と語った。彼女の登場とともにフロアの盛り上がりはピークに達し、クローズまで熱気は収まらず、深夜にも関わらずエントランスには来場者が殺到した。

問い合わせ先
オニツカタイガージャパン お客様相談室
https://www.onitsukatiger.com/jp/ja-jp/contact/