欧州共同体(EC)は、化粧品使用者にアレルギー症状が見られた香料について、原料としての使用を禁止する方向だと発表した。対象となるのは、HI CC、アトラノール、クロロアトラノールの3種類で、消費者安全科学委員会(SCCS)が安全性の低さを懸念している。
ECはこれに加えて、化粧品原料の成分および表示規制の見直しを進めると発表。「ヨーロッパの人口の1 ?3%が香料にアレルギーを持っている」として、2003年に最終更新した香料の成分規制について、公に協議し、見直しを図るつもりだという。またアレルギー反応が多く見られた香料については、「ラベル上の『香水・アロマ』といった製品カテゴリーの隣に、その成分を記載するよう義務付けたい」と語った。
その他の成分については、12種類の化学成分と8種類の自然由来成分について、「パッチテストで陽性反応を示した人数が多かった」として、化粧品への配合を制限していく意向だ。