ファッション

染めから見る生地や色、文化のサステナビリティ マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.25

 “染める”という選択肢がもっと身近だと、自分の洋服に新しい可能性を見出してあげられるかもしれない。

 洋服を買う時、“色“で選ぶことがあっても、“染め“を気にする人は少ないだろう。でも“染め”は、サステナブルな未来に対して取り組むべき大切な文化。水と直接関わるからこそ、自然と調和する素材や資源を使っているのか考えたい。最近は、草木染めと言われるボタニカルダイや食品ロスの素材で染めたTシャツなどを見かけるようになった。そしてジャパニーズ・ブルーと言われる藍染は、世界でも高く評価される日本独自の文化が生み出した大切な伝統。こうした“染め”で私たちは、サステナブルな未来を描かなければならないのだ。

 私のブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS)」も、環境に配慮した素材や染め方を大切にしている。「カルディコーヒーファーム(KALDI COFFEE FARM)」の1店舗のユニフォームを特別製作しており、店舗で生まれたコーヒーの出がらしからエプロンを染めるという循環に取り組んでいる。鎌倉山にある蕎麦店「檑亭」の庭に咲き乱れる紫陽花の花で染めた前帆掛けもまた、その場所での自然の循環をコンセプトにしたものだ。

 藍染に初めて出合ったのは、2017年の夏頃。徳島の「武相荘(ぶあいそう)」という藍染チームに会いに行った時だ。そこで日本全国の素晴らしい文化が、彼らのようにスタイリッシュに受け継がれたらと願うようになった。9月24~28日には、阪急メンズ大阪で行われるSDGsをテーマにした企画に参加し、再び藍の大切さや文化に触れる。「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」と共に、藍染を取り入れたサステナブルなアイテムを製作した。「自然由来だから」と語りながら、藍染の液をすくって少し舐めてみせる職人の姿に信頼を寄せ、藍染の自然との繋がりを感じた。

 染めるときの水の使用量や、地球と調和しない染料による地球への負荷はかなり高い。だからこそ生産者や企画者は、サステナブルな観点を持ち、生産背景を整え・選ばなくてはならない。こうして消費者が、サステナブルな観点で安心できるモノを求め続けられることが大切だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

「ラフ・シモンズ」終了とミケーレの「グッチ」退任を分析 恒例メディア特集も

11月28日発売の「WWDJAPAN」は、最近の2つのビッグニュースを掘り下げました。「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」のブランド終了と、「グッチ(GUCCI)」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)クリエイティブ・ディレクターの退任です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US 記者のリアルな声をお届け

「WWDJAPAN」記者がそれぞれの視点で「今」を読み解く、メルマガ限定のコラム、「エディターズレター」を毎朝お届けします(週末、祝日を除く)

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。

メールをお送りしました。ご確認いただき登録をすすめてください。