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納品書の作成から多言語の海外取引まで オンライン展示会ツール「デクスター」を大阪のスタートアップ企業が開発

 大阪のスタートアップ企業のワンドテクノロジーズ(ONE'D TECHNOLOGIES)は、アパレルに特化したオンライン展示会ツール「デクスター(DEXTRE)」をローンチした。「デクスター」はオンライン上で受注管理から入金管理、オンライン展示会、海外販売までを一元化していることが特徴で、多言語・多通貨対応(12カ国語・23通貨)、貿易条件別の価格分岐にも対応している。初期費用は無料。使用料は最も安い年契約で月額2万円、3月末までベータ版で無料になっている。

 「デクスター」の機能は大きく分けて1.受注管理、2.商品管理、3.オンライン展示会、4.海外販売対応の4つ。

 1.受注管理では分類別の受注集計から、納品書、請求書、入金管理、帳票の作成などに対応。2.商品管理では商品画像や動画、商品分類コードなども含めた商品の一元管理ができる。

 3.オンライン展示会では静止画や動画、HTML5などのメディアを使え、取引先に合わせた条件設定も可能。4.海外販売対応では12言語に対応し、貿易条件や通貨、価格条件などもバイヤーごとに設定が可能で、コマーシャルインボイスの作成機能や、煩雑なデポジット(保証金)など、請求書の発行から入金管理まで海外取引に必要な機能をそろえている。

 同社によると、紙を中心に行っていた業務をテレワーク中でも同じ感覚でデジタル化し、オンライン上でいつでもどこでも業務を可能にすることを目指しており、複数の部署にまたがるメンバーの誰もが使いやすく見やすいUI/UXを追求しているという。今後はモデル撮影や商品撮影の支援、D2C型のEC支援事業、さらには販売管理システムだけでなく、生産管理も含めたプラットフォーム構築の実現も目指すという。

 ワンドテクノロジーズはエンジニアの森川源士代表取締役CEO兼CTOが2021年に大阪で創業。同社の取締役としてセレクトショップの経営者や貿易実務経験者が脇を固めている。

問い合わせ先
ワンドテクノロジーズ
info@oned-technologies.com