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「G-SHOCK」の上位シリーズ“MT-G”の最新作を買う理由

 “落としても壊れない丈夫な時計”という、時計業界にとって大きな課題を初代“DW-5000C”でクリアしたのは1983年のこと。以降、カシオ計算機の「G-SHOCK」は、軟らかいウレタン樹脂を使用することで耐衝撃性を確保してきた。しかし、約40年の時を経て11月に発売する“MTG-B2000”は、風格あるメタルにカーボンを“融合”することでタフネスを確保する。価格は11万~12万5000円。大人のための「G-SHOCK」ともいうべき最新作のデザインと機能を見ていこう。

「G-SHOCK」の優れた遺伝子を
“融合”する“MT-G”シリーズ

 「G-SHOCK」の上位シリーズである“MT-G”の開発は1997年に始まった。その前年には“大人が着けられる、フルメタルをまとった「G-SHOCK」”として“MR-G”シリーズも登場している。“MT-G”シリーズは、“大人に似合う「G-SHOCK」”というコンセプトを受け継ぎつつ、開発キーワードに“融合”を掲げた。初代“DW-5000C”に代表されるウレタンと、“MR-G”のキーマテリアルであるメタルとを組み合わせて、これまでにない「G-SHOCK」を生み出すのが狙いだった。

“デュアルコアガード構造”で
時計の心臓部を衝撃から守る

 “MTG-B2000”の高い耐衝撃性を実現するのが“デュアルコアガード構造”だ。ムーブメントはカーボン製ケースで守られ、さらにその周りをメタル製フレームで覆っている。時計の心臓部を二重(=デュアル)に保護する“デュアルコアガード構造”は、この“MTG-B2000”で初めて採用された。過去の“MT-G”シリーズがメタルとウレタンを“融合”したのに対して、“MTG-B2000”はメタルとカーボンを“融合”する。また“ガードレスボタン”を用いることで、ウレタン製のボタンガードが不要となり、側面までフルメタル化されているのも特徴だ。

ベゼルを独立パーツ化することで
カラーバリエーションも豊かに

 “MTG-B2000”は、メタルフレームとベゼルを別体にすることでカラー展開を容易にした。ベゼルの色とリンクさせたスモールセコンドと合わせて、美しい彩色でユーザーの感性に訴えかける。バンドは、青ベゼルの“MTG-B2000B-1A2JF”にはソフトウレタン製、黒ベゼルの“MTG-B2000D-1AJF”にはステンレススチール製、赤ベゼルの“MTG-B2000-1A4JF”には耐傷性、耐摩耗性を向上させるIP(イオンプレーティング)加工を施したステンレススチール製が付属する。

デザインにとどまらない
“MTG-B2000”の進化

 “MTG-B2000”の進化はデザインだけにとどまらない。従来モデルに比べてケース径は0.7mm小さく、重量も15%軽くなった。また、世界中どこにいても正確な時刻を得られるスマートフォンリンク機能や、充電効率の高い電波ソーラーも搭載する。

TEXT : KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)

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