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アジア初のフェムテック特化型投資ファンド企業誕生 今秋から出資予定

 フェムテック関連企業のフェルマータ(東京・目黒区、杉本亜美奈社長)と、ガンホー・オンライン・エンターテイメント創業者で投資家の孫泰蔵社長率いるミスルトウ ジャパン(Mistletoe Japan)が、フェムテック企業の支援に特化した合同会社、フェルマータ ファンド(fermata Fund)を設立した。杉本亜美奈フェルマータ ファンド社長によると、フェムテックに特化したファンドはイスラエルに1社あるものの、アジアでは初めてだという。

 女性のライフスタイルを豊かにしたり、悩みを解決するテクノロジーを意味する“フェムテック”は近年注目を集めており、スタートアップ企業も増加しているが、その一方で投資家は男性が多いこともあり製品・サービス内容について理解されにくく、資金が集まりにくいという問題がある。「本分野への投資額は、女性の健康という一見分かりづらい課題を対象としているため、ヘルスケア業界全体でみても著しく少なく、“投資が集まりづらいということは良い投資先ではない”という悪循環につながる評価をされかねない」(杉本社長)という背景を受け、同社は設立された。

 投資対象企業はアジアや日本への進出を考えている欧米会社や、アジア・日本のスタートアップに特化する予定で、出資後はフェルマータが進出のサポートを行う。今秋には妊活デバイスを開発している米国のスタートアップ企業のレディ・テクノロジーズ(Lady Technologies)と衛生用品の開発を行うカム&ゴーン(Come&gone)の2社への出資を予定している。

 日本のフェムテック関連のスタートアップ企業について「質のよい会社はいくつかあるが、まだ総数では欧米に負けている。また、生理等に特化したものが多く、まだ“女性の健康に対するタブーがなくなる”ような、飛び抜けて面白い発想のものが少ないように思う。しかし裏を返せば課題が言語化・課題化されていないともいえるので、これから日本では急成長が狙える分野だとも考えている」と杉本社長。フェルマータとしては6月にフェムテックに特化したハッカソンを予定しており、そこで将来性のある事業についてはサポートしながら、将来的にはフェルマータ ファンドからの投資も検討していくという。

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