「タトラス(TATRAS)」は10月31日、石川県・輪島市の伝統⼯芸と現代の感性を融合させた新プロジェクト「レイヤーズ オブ ジャパニーズ クラフト(Layers of Japanese Craft)」を⽴ち上げる。これに伴い、同日にはYOSHIROTTEN(ヨシロットン)がアートディレクションを担当した限定カプセルコレクションを発売する。
本コレクションでは、ダウンジャケット、ダウンパンツ、バッグの3型を展開。いずれも日本の伝統技術「輪島塗」から着想を得た、繊細なグラデーションが目を引くオレンジとグリーンの2色が登場する。漆特有の深みのある色彩表現をテキスタイルへと昇華し、視覚的なレイヤーと奥行きを生み出した。まるで“アート作品をまとう”ような唯一無二のデザインに仕上がっている。
アートディレクションを手掛けたのは、光や時間、文化などを“レイヤー”して表現するアートで、国内外から高い評価を得ているYOSHIROTTEN。「タトラス」が掲げる“伝統の現代的再構築”というテーマと深く共鳴し、漆芸作家の桐本滉平との3者による協業が実現した。
「レイヤーズ オブ ジャパニーズ クラフト」のプロジェクト名に含まれている“レイヤーズ(Layers)”には「伝統と現代」「素材と技法」「記憶と未来」といった、時代や⽂化が幾重にも重なる日本独自の多層的な美意識を象徴する意味が込められている。その中心にあるのは、日本の漆塗りの伝統的な技法である「ぼかし塗り」の色彩表現。漆が重なり合うことで生まれる奥行きと艶の移ろいに着目し、核となるビジュアルアイデンティティーを構築した。
「タトラス」は、そのグラデーションの美しさをテキスタイルと立体的なフォルムに置き換え、ファッションアイテムとして再構築。これまでも日本の伝統工芸と現代的な感性を融合させる取り組みを継続的に行ってきた。2024年には、京都府が誇る伝統工芸品の「朝日焼」とコラボレーションし、銀座旗艦店のオープンを記念した特別なプロダクトを発表。そうした伝統工芸品へのリスペクトをさらに進化させる形で、日本文化の“今”をまとうことを目指したのが、今回のカプセルコレクションだ。
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