
髪のキューティクルに働きかけ、「髪をそもそも傷ませない」という“未傷”ケアと、ダメージ補修を同時にかなえるアリミノの新ヘアケアブランド「エクラリティ(ECLARITY)」。“デザインのためのケア”を特徴とし、髪の艶感や質感を重要視する大人ヘアにも、ブリーチを用いて明るくする攻めたヘアデザインにもぴったりだという。そこで、“大人ヘア”と“攻めデザイン”で業界トップの支持を得ている存在で、 ブランドの監修とモデルキービジュアルの制作を手掛けた2人、木俣翔「ミンクスオーバー(MINX OVER)」代表と内田聡一郎「レコ(LECO)」CEO兼トップディレクターに、「エクラリティ」の魅力を聞いた。
ブリーチはお客さまとの“二人三脚”
その際に助けとなる「エクラリティ」
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WWD:キービジュアル制作でこだわったポイントは?
内田聡一郎CEO(以下、内田):木俣さんと一緒に、2つの異なる女性 像を表現することにこだわりました。「エクラリティ」というブランド自体が持つ多様な可能性、つまり幅広いお客さまに対応できるという特徴を伝えたいと撮影に臨みました。
WWD:「エクラリティ」の使用感や仕上がりは?
内田:既存のシステムトリートメントとは少し立ち位置が違う、という印象です。ダメージを補修するだけでなく、「処理剤」の発想も含んでいるため、施術によるダメージを事前に防ぎ、傷む前にケアするという考え方が軸にあります。まさに“ありそうでなかった”存在ですね。仕上がりのまとまり感やケアされている体感はもちろんですが、特にカラーメニューと組み合わせて「事前ケア」を提案できるようになったのは、美容師にとって非常に新しい価値だと感じています。
WWD:「ダメージを受け流す」という効果は体感できる?
内田:この効果は、1回の施術ですぐに分かるというより、継続することで真価を発揮します。特にブリーチワークのような髪に負担のかかる施術では、「持続的に続けられること」が何よりも重要です。これまでなら数回の施術で断毛の懸念があったお客さまでも、そのリスクが軽減されているという体感はありますね。
WWD:ブリーチにおけるケアの必要性をお客さまに伝えるには?
内田:お客さまには、カウンセリングの段階で「ブリーチは美容師とお客さまの“二人三脚”ですよ」と常々お伝えしています。美容室にいる時間だけを頑張っても、完璧なスタイルは維持できません。クオリティーを保つため、美容師は時にはドクターのような感覚でホームケアをお伝えすることも必要で、その際に「エクラリティ」は、必要不可欠になる可能性を秘めています。
「引き算のケア」という考え方で
ダメージの原因を髪から取り除く
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PROFILE:(きまた・しょう)資生堂美容技術専門学校を卒業後、2006年に「ミンクス」に入社。最年少で幹部に抜擢され、23年にミンクスグループの新ブランド「ミンクスオーバー」をオープン。幅広い美髪メニューをそろえる。25年7月に「ミンクスオーバー 2」を開店
WWD:「エクラリティ」の特徴は?
木俣翔代表(以下、木俣):「ダメージを受け流す」というコンセプトが、これまでのサロントリートメントにはなかった発想です。今までは髪の内部に届けるケアが主流でしたが、「エクラリティ」は髪の見た目に最も影響する表面部分(キューティクル)のケアに再注目しています。キューティクルのダメージを軽減し、内部も補修して、最後にまたキューティクルを保護する。このアプローチによって、かなり多くのダメージを防げるはずです。
WWD:監修においてこだわった点は?
木俣:「引き算のケア」という考え方です。従来のヘアケアは、良い成分を「足して」重ねていくイメージが強かったと思います。もちろんそれも必要ですが、今回は特にヘアカラーとの連動を考えたので、ダメージの原因となるものを髪からしっかり取り除き、上書きでごまかすのではないケアを目指しました。もう一つは、仕上がりの質感です。重過ぎたり、ペタッとしてしまったりするのは近年のニーズに合いません。繰り返し使っても成分が過剰に蓄 積せず、常に扱いやすい状態を保てる点にもこだわりました。
WWD:「エクラリティ」とヘアカラーとの相性は?
木俣:非常に良いです。手触りや見た目はもちろんですが、特に経過ダメージ(施術から時間が経つにつれて進行するダメージ)の少なさを体感しています。例えば白髪染めなどでカラーの頻度が上がると、蓄積ダ メージと経過ダメージの両方で、どんなにケアしても追いつかなくなることがあります。そのダメージの進行を抑えられるのは、カラーを続けるお客さまにとっても、われわれ施術者にとっても非常に大きな魅力です。施術によるダメージの蓄積を抑えられるので、ソフトブリーチのような、これまでより一歩踏み込んだデザインの提案もしやすくなると思います。
髪のクオリティーを底上げする
「エクラリティ」がもたらす
“デザインのためのケア”という新発想
プロフェッショナルプロダクツメーカーのアリミノは9月4日、新ヘアケアブランド「エクラリティ」を立ち上げる。サロンケア8品、ホームケア24品の計32アイテムをラインアップ。契約理美容室で取り扱う。ブランド名は、“ECLAT(輝き)”と“CLARITY(ダイヤモンドの透明度を表す国際基準)”を掛け合わせた造語。長らくケアのアプローチ方法は「ダメージ補修」が主軸だったが、「エクラリティ」は「髪をそもそも傷ませない」という“未傷”の概念からのアプローチに挑んだ。
これを実現するために、髪最表面の艶の元である「18-MEA」に着目。18-MEAは、水に濡れると配置が乱れてダメージしやすい状態になるが、それを防ぐために、水を弾きやすくする独自技術“ダイヤボンドMEA”を開発。ナノレベルで髪表面を保護してキューティクルを守るとともに、内部には水分や補修成分をとどめて毛髪の基盤を整える。外部からのダメージを防ぎながら、内外から髪を健やかに保つことで、“未傷”の状態へ導く。
“ダメージを受け流しやすい髪”にすることで、ブリーチやハイライトなど、新しいデザインにチャレンジしやすくなる。18-MEAの配列を保つことで、ヘアカラーの発色・艶が長く続き、ヘアスタイルの幅が広がる。つまり「エクラリティ」は、“デザインのためのケア”という新発想で、トレンドを生み出すデザイナーズサロンをサポートするヘアケアブランドに仕上がっている。
サロンケアは、脱色・染色を邪魔せずに薬剤ダメージから髪を保護するプレケア“ダイヤボンドシールド”、髪を柔軟にコーティングする“コートトリートメント”などで、髪の内外ケアを実現する。
髪内外へのWアプローチで
傷つきにくい髪へ導くホームケア
ホームケア製品は、軟毛細毛用・硬毛太毛用・ハイダメージ用の3タイプのシャンプー&トリートメント、ミスト・オイル・ミルクといった剤型違いの3種のアウトバスをそろえる。
PHOTOS(PORTRAIT):YOHEI KICHIRAKU,
STYLING:SOHEI YOSHIDA(SIGNO),
MAKE-UP:TAMAYO,
MODEL:YOU MAYLAN,MAORI HIROSE(TOMORROW),
EDIT:YUMIKO KIZU,
ART DIRECTION:HIROMITSU SASAKI(VIVID DESIGN)
アリミノ お客さま窓口
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