「ハイドロゲン(HYDROGEN)」は2003年、イタリア人デザイナーのアルベルト・ブレーシ(Alberto Bresci)によって創立されたラグジュアリー・スポーツブランド。従来のスポーツウエアの枠を超える、エレガントでありながらカジュアルなウエアを展開してきた。
本国イタリアでの人気を背景に、日本では06年より本格展開。ブランドを象徴する“スカル”ロゴは日本でも広く認知され、その新たなスタイルとともに浸透してきた。そんな中、「ハイドロゲン」は22年にブランドが韓国企業に売却され、今年よりそのマーケティングの拠点を日本に移すなど、新たな動きを見せている。その展望を、マーケティングを担うCREAS LYK社長が答えてくれた。
CREAS LYKの今村幸社長は、シンガポールで自身の会社を立ち上げ、アパレルのディストリビューションを行っていた際、「ハイドロゲン」と出合った。ブランドの買収に関わったことがきっかけで、アジア市場の戦略構築を任される形で日本法人社長に就任。今村社長は、「ハイドロゲン」の今後の変容は完全なリブランディングではなく、あくまで“ブラッシュアップ”だと答える。
「ブランドを支えてくれたコアなファンを大切にしつつ、新しい世代にもリーチする。軸となるのは素材や縫製にこだわった“クラシコ・イタリア”の上質さと、スカルロゴの持つタイムレス(=普遍)さの融合。そこに、シーズントレンドやコラボレーションも交えた商品展開を行います。ビジネスのプロフェッショナルとして、デザイナーの創造性を後押しする立場を貫き、ストアネットワークやマーケティング、ファイナンス、物流も含めた環境の部分でサポートしていくつもりです」と、進化するブランドの未来を語った。
また、今後の店舗戦略については、まずは旗艦店を中心とした展開を行っていく予定だと言う。「ギンザ シックス、表参道ヒルズ、福岡・天神の新プロジェクトなど、国内外の感度の高い顧客層に響く場所でブランドの“世界観”を体現していきます。そのためにも、ブランドの成長を共に担う新メンバーにもジョインしてもらいたいと考えています」とその展望を話した。
CREAS LYK
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