ファッション

「ヨウジヤマモト」2015年春夏パリメンズ 名作映画をオマージュして描いた孤独な旅人

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」の2015年春夏メンズ・コレクションのインビテーションは、小津安二郎の映画「東京物語」の一場面。バラバラになる家族の絆を問うストーリーをオマージュし、「PERDU(失われたもの)」をテーマに孤独な旅人を描いたようだ。序盤は、東洋の旅人をイメージさせるオリエンタルな雰囲気。タペストリー柄をちりばめた3ピースセットアップ、頭にはぐるぐる巻いたスカーフのターバンとストローハットを合わせた。フォーマルスーツの左身頃を切り取ってハーネスを巻きつけるなど、どこか反骨的なメッセージを加えたアシンメトリーなスタイルを時折挟む。

 その後、旅の舞台はアメリカに変化。ロサンゼルスとかけた「LOST ANGELS」の文字をのせたスカーフを巻いたモデルが、ブラックのセットアップにデニムシャツをまとって登場した。キーアイテムはシャンブレーデニムだ。オーバーサイズのラグランスリーブシャツやバギーパンツ、ワークジャケットをデニムで仕立て、白のジャケットとコーディネート。テイストは一変し、「ヨウジ」流のワイルドなツイストを利かせたアメトラのムードを漂わせた。

 終盤は、「PERDU(失われたもの)」と書かれたチラシを背面にパッチワークしたスーツが相次ぐ。頭にスカーフを巻き、ハットをかぶったモデルはさながらアメリカのギャングのよう。犬の写真に「MISSING DOG(迷い犬を探しています)」と書かれたものや、山本耀司の写真に「使い捨てOK」のメッセージが書かれたチラシを背面に貼りつけた。

YOHJI YAMAMOTO x コレクションの記事

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