「ジャムホームメイド」増井元紀ディレクター
「ジャムホームメイド」が原宿にある旗艦店「ジャムホームメイド東京店」を3月にリニューアルオープンした。ロックやスカルをはじめ黒が基調だった店内を白ベースに刷新し、ブライダルジュエリーをメーンに打ち出していく。ブランド設立から18年経ち、ブランドの在り方や顧客へのアプローチ方法など変遷期に突入したと話す増井元紀ディレクターに今後のビジョンを聞いた。
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WWDジャパン(以下、WWD):リニューアル後の反響は?
増井元紀ディレクター(以下、増井):以前は壁だった部分を全面窓ガラスに変えたことで新規のお客さまも入りやすくなったのか、来店客数は男女ともにリニューアル前の倍以上になった。ワークショップを併設したことで、長時間滞在するお客さまも増え、店内が常に賑わっている。花をディスプレイしているため、花屋と間違って入ってくる人もいるほどだ(笑)。
ワークショップで真ちゅうのリングが作れる“名もなき指輪”
WWD:ワークショップで真ちゅうのリングが作れる“名もなき指輪”に関しては?(“名もなき指輪”は、あらかじめ用意された真ちゅうリングを相手の指のサイズに合わせ、叩いて形を真円に整える。結婚するときは真鍮リングの傷や凹みもそのままに改めてプラチナリングに作り直すことも可能なサービス)
増井:旗艦店を原宿に移転オープンした5年程前から実施し、20代を中心に1万人以上が体験してくれた。さらに100組以上がプラチナリングを購入している。リニューアル後は、来店客数が増えたこともあり、さらに好評を得ている。“名もなき指輪”が作れるキットの通販も始め、遠方からプラチナリングに作り直しにわざわざ原宿まで足を運んでくれた方もいる。ブライダル商品はまだ全体の1割程度なのにも関わらず、売り上げは全体の20%ほどを占めている。
WWD:新規顧客に対しては、どのようにセールスしているのか?
増井:リニューアル後は商品のプライスタグを外した。気に入ったデザインがあれば、スタッフが価格を提示する。なぜこの商品はこの価格なのか、商品について説明することができるから、結果、これまで素通りになっていたシーンが少なくなった。お客さまとスタッフのコミュニケーションも生まれ、これまで以上にアプローチできている。
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WWD:2016-17年秋冬コレクションのテーマである「モンスター」のインスピレーション源は?
増井:店舗のリニューアルと共に進めていたコレクションだ。千駄ヶ谷に1号店を設けたときは防音壁を用いて音が反響しない空間を作り、聴覚に訴えかけるということをコンセプトにしていた。今回の店舗リニューアルでは、視覚に焦点を当てたので「目」をモチーフにした。テーマの「モンスター」は、モンスターの語源となったラテン語の「monstrane」が「見せる」という意味だったから。義眼は10数年前に「ナンバーナイン」とコラボしたときにも採用したが今回は、使い方をブラッシュアップできた。
WWD:他社ブランドやキャラクターとのコラボも多いが?
増井:ディズニーとのコラボは10年以上になる。今回はシーズンテーマの「モンスター」にちなんで「モンスターズ・インク」ともコラボした。さまざまなブランドから声をかけてもらうことも多いが「“ジャム”セッション」という言葉通り、積極的にコラボしてできる限り期待に応えられるように努めている。
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WWD:アクセサリー以外のアイテムもだんだんと増えているが。
増井:ブランド設立から18年になるが、初期の顧客は「ジャムホームメイド」のアクセサリーもある程度揃ってきて身に着けてくれている。アクセサリーは買い替え需要のない一生モノだからこそ、違ったアプローチをしたいと考えている。バッグや帽子、スモールレザーグッズなど雑貨全般を積極的に手掛けたい。今回、バッグはオリジナルで3型発表した。今後も強化していくつもりだ。