ファッション

三陽商会・杉浦社長を直撃 ポスト・バーバリー戦略の勝算は?

 「バーバリー(BURBERRY)」のライセンス契約が2015年6月末で終了すると発表した三陽商会。売上高の半分を占める基幹ブランドを失う大きな危機に直面する同社に、はたして起死回生の策はあるのか。渦中の杉浦昌彦・社長を直撃した。

 杉浦社長は、ポスト・バーバリーの新しい方針を説明するため全国の百貨店への挨拶回りを続けている。「多くのトップの方からありがたい支持を頂いた。ただ、社長レベルと現場レベルではかなりの温度差があるのも事実だ。あとは我々の商品企画と販売の力にかかっている」と気を引き締める。大きな焦点は、継続することになったブルーレーベルとブラックレーベルの扱いだ。都心の百貨店では1店あたり数億円を売り上げる稼ぎ頭である。杉浦社長は「どんな名前になるかはまだ言えないが、我々の鋭いクリエイションを提案することで、お客さまに認めてもらえるようにする。これまで許可されなかったeコマースも展開できるなど、自由度は広がる」と話す。ブルーレーベルとブラックレーベルに関しては、3年間という短期契約だが、「決して英バーバリー社が3年間でやめたいわけではない。ブランドの可能性を見極める上で3年くらいがちょうど目安になるからだ」と説明する。

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