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「グッチ」2019-20年秋冬広告キャンペーンが描く、ファッションへの讃歌

 “プレタポルテ”と題された「グッチ(GUCCI)」の2019-20年秋冬コレクションの広告キャンペーンは、「“服を作る”ということを今一度ファッションの主役にしたい」というアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の思いから生まれた。舞台となったのは、ファッションが常にトップニュースとして扱われ、センセーショナルなキャッチコピーや斬新なカラーが雑誌の表紙を飾り、スカート丈のトレンドが世間を騒がせていた時代。意図的に過去の世界にタイムスリップし、輝かしいファッションの神話に敬意を表したビジュアルと共に、「グッチ」の秋冬コレクションの魅力を紹介する。

ファッションの
輝かしい神話を今一度

 グレン・ルッチフォード(Glen Luchford)の撮影によって生き生きと照らし出されたのは、人々がファッションに熱狂していた1950~80年代を彷彿とさせる架空のファッションショー。妥協することなく繰り返されるアトリエでのフィッティングと修正、慌ただしいバックステージ、期待に満ちたフロントローのゲストたちと華やかなランウエイ、そしてファッション誌のシューティング……ファッション界でシーズンごとに繰り返されるプロセスが、分かりやすいストーリーとなってキャンペーンビジュアルに落とし込まれた。

架空のファッションショー
を舞台に

 キャンペーンでは、モデルたちがストリートから会場に入り、バックステージ、ランウエイ、さらに最新コレクションをまとってスタジオで気取ったポーズをとるシューティングシーンまでをカメラが追う。そして、ストーリーはモデルが自分の登場するタブロイド誌を読んでいるシーンで完結する。服そのものが絶対的な主人公となったこのキャンペーンでは、「グッチ」の類いまれなるクラフツマンシップの記憶をたたえ、無形のものがファッションへと進化するプロセスへのオマージュが描かれている。

ウィメンズの注目は
“グッチ ズゥミ”の新作

 広告キャンペーンの印象的なシーンから、今秋冬のイチ押しアイテムにフォーカス。まず、ロサンゼルスを拠点に活動する女優兼アーティストのズゥミ・ロソウ(Zumi Rosow)にちなんで名付けられたアイコンバッグの“グッチ ズゥミ”は、「グッチ」を象徴するインターロッキングGのモチーフとホースビットをあしらったスタイリッシュで実用的なデザインが魅力。取り外し可能なシルクスカーフをハンドルに巻いたレザーショルダーバッグは、今季新登場のライン。1960〜70年代のアーカイブを忠実に再現した“シルヴィ 1969”は、光沢あるパテントレザーにメタルチェーンのアクセントがレディなムード。スニーカーの“ウルトラペース”や、大きなマスク(仮面)のモチーフが主張する“グッチ マニフェスト”のウエアも見逃せない。

メンズはスニーカー
“ウルトラペース”がヒットの予感

 メンズでは、ウィメンズでも登場したスニーカー“ウルトラペース”や、ECを中心に販売する“グッチ マニフェスト”のシリーズがイチ押し。“ウルトラペース”は、さまざまな素材やカラー、ロゴを大胆にハイブリッドしたキャッチーなデザイン。ライニングにはパイル地を使用しており、モードと機能性が両立したデザインが魅力だ。“グッチ マニフェスト”で取り上げているマスクのモチーフは、19-20年秋冬コレクションのインスピレーション源にもなったもの。キーメッセージ「THE MASK AS A CUT BETWEEN VISIBLE AND INVISIBLE(仮面―可視と不可視の間の存在)」をプリントしたスウェットシャツやTシャツをそろえる。さらに、ヴィンテージライクなルックスで、バックパック、ダッフルバッグ、ロングトート風と3通りに使える新作バッグも注目だ。

TEXT:MAKIKO AWATA
PRODUCED BY WWD JAPAN.com FOR GUCCI

問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177