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ステラ・マッカートニーが乳がんサポートやサステナ支援の慈善団体設立

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が2018年10月にチャリティー団体「ステラ マッカートニー・ケアズ・ピンク(STELLA McCARTNEY CARES PINK以下、ピンク)」を、11月には「ステラ マッカートニー・ケアズ・グリーン(STELLA McCARTNEY CARES GREEN以下、グリーン)」を設立した。「ステラ マッカートニー・ケアズ」は、ステラが個人的に推進する取り組みとステラが重要だと考える支援を2本柱として英国に設立された、非営利の慈善団体だ。

 「ピンク」はステラ自身が長年取り組んできた乳がん予防を主な目的とする。乳がんを患う人、回復した元患者、患者や元患者の家族などの生活サポートやケアを中心とした乳がん啓発活動に取り組んでいる。さらに、乳がん治療の中心的な病院 のチャリティー団体、サポートセンターなど既存の団体と協力関係を築き、世界中の乳がんコミュニティーの支援も行う。早期検診を促す教育から最終的にはセルフケアの実現を目標に通年で活動している。

 10月の乳がん予防月間中、「ピンク」の発足を記念して初の公式イベントを実施し、新たに開設したウェブサイトに申し込んだ世界中の乳がんと闘う女性たちに、1000着の両乳房切除後用圧迫ブラ「耳を澄ませるルイーズ」を贈った。同イベントはこのブラの快適な着用感を体験してもらうために行ったもので、申し込みはすぐに1000着に達してブラは無事届けられ、寄付も数週間で予定の金額に到達した。

 「グリーン」はステラが信念とするサステイナビリティー支援のためのプラットフォームだ。

 ステラ・マッカートニーは、倫理的価値を守って、デザインに使われる資源とデザインが環境に与える影響について責任を持つことを常に信念としている。こうした信念に基づき、「グリーン」はサステイナビリティーに関する重要な情報と理解をファッション業界に提供していく。また活動を通じて、環境を守るための取り組みへの支援、助成金の交付、アニマルフリーで持続可能な次世代素材の開発に対する賞の贈呈を行う。

 「グリーン」は、一般の人から、学生や業界で働く人までファッションビジネス全体にサステイナビリティーを取り入れることを促し、ファッション業界と全世界に環境に有益な変化を起こすことを目指す。

 この活動で分かったことやステラが蓄積している知識、さらに立ち上げに関する調査報告など、情報を共有するオンラインのオープンソースを作り、現在のファッション業界におけるサステイナビリティーを取り巻く雑音や混乱をなくしていこうと考えている。

 「グリーン」の重要な活動は次の3つ。1つ目は、NGOへの助成金の交付や、環境上最も必要なものを保護するために闘っている世界中の法律家とロビイストを支援する資金作りを通じて、環境保護に対する取り組みを支援すること。2つ目は、素材のイノベーション、持続可能なデザイン、循環型の経済、動物福祉などの考え方と、実際の業務への転換に必要な資金を援助すること。3つ目は、次世代のデザイナーに教育を提供し、知識を伝え、サステイナビリティーに関する情報を得る方法を変えること。既存の教育方法を批判することでファッションを学ぶ学生の先入観を変え、さらに持続可能で環境に優しい未来を築いていくこと。

 ステラは、「今回の新しい展開に非常にわくわくしている。この活動はまだ始まったばかりだが、私たちが考えていることを皆さんと共有することをとても楽しみにしている。この新しいプラットフォームで、誰もがオープンに真実を得られる場を作り、次世代のデザイナーがファッション業界で持続可能な価値を創造できるようにするという、私が長年抱いてきた夢を実現することができると信じている」とコメントした。