ファッション

ピッティ26年春夏は“自転車”にフォーカス 「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス」がショーで新基軸を披露

世界最大級のメンズファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO 以下、ピッティ)」の2026年春夏展が6月17日、伊・フィレンツェで開幕した。会期は6月20日まで。

今季のピッティは出展ブランドは約740、そのうち45%が海外ブランド。「ピッティ・バイクス」を総合テーマに掲げ、“自転車とファッションの融合”を打ち出した。イタリアンクラシコの祭典としての従来的なイメージから、よりアクティブで前衛的な姿へと刷新する。

新設の「BECYCLE」のセクションでは、「コルナゴ(COLNAGO)」「パスノーマルスタジオ(PAS NORMAL STUDIOS)」「ナリーニ(NALINI)」など、テクノロジーとライフスタイルを融合させた注目ブランドが集結した。そのほか、「ファンタスティック クラシック(FANTASTIC CLASSIC)」「フトゥーロ マスキーレ(FUTURO MASCHILE)」「ダイナミック アティチュード(DYNAMIC ATTITUDE)」「スーパースタイリング(SUPERSTYLING)」「アイ ゴー アウト(I GO OUT)」の計6セクションでブランドをキュレーション展示する。

目玉となるコラボ企画もあり、中でもファレル・ウィリアムスとNIGOによる「アイスクリーム(ICECREAM)」や、「ゴーシャ・ラブチンスキー×ビッケンバーグ」のサッカーブーツの即売ブースには、多くの来場者が詰めかける。

アジアにフォーカスした出展も充実。日本からは、JAFIC(日本アパレル・ファッション産業協会)監修による「J∞QUALITY」プロジェクトが継続出展。山陽染工、丸長などが参加し、日本の素材・縫製の高品質を海外バイヤーに向けて発信している。このほか、韓国政府機関によるファッション、K-POPやウェブトゥーンなど韓国カルチャーを紹介する「コード コリア(CODE KOREA)」や中国のコンテンポラリーブランドを紹介する「チャイナ ウェーブ(CHINA WAVE)」などがコーナーを構える。

「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス」
“テーラリング”を組み込んだショーを披露

初日には、「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」がゲスト枠でショーを披露した。デザイナー・志鎌英明氏の故郷である横浜に着想を得たストリート&パンキッシュなスタイルに、“テーラード”の要素を新たに組み込んだ。スーチング素材をパッチワークしたトップスやパンツ、ネクタイを巻くのではなく、肩や腰に垂らすなど、既存のスーツスタイルを崩す挑戦的なアプローチが光った。

今季のゲスト・オブ・オナーは「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)」。18日に26年春夏コレクションのプレゼンテーションと、ブランドの創造プロセスを紹介するインスタレーションを実施。韓国発の「ポスト アーカイブ ファクション(POST ARCHIVE FACTION/PAF)」と、24年のLVMHプライズファイナリストであるイタリア人デザイナー、ニコロ・パスクァレッティ(NICCOLÒ PASQUALETTI)も、期間中にショー形式でコレクションを発表する。

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