イタリアのバッグブランド「サルチェ(SALCE)」が日本に上陸した。日本での代理店は、フラッパーズが務める。
同ブランドは、6万〜8万円が中心価格帯で、主に30代から50代から支持を集めている。日本では、セレクトショップの「ヴェルメイユ パー イエナ(VERMEIL PER IENA)」「ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」「スタニングルアー(STUNNING LURE)」「プラージュ(PLAGE)」「モアサロンエロペ(MOI SALON ET ROPE)」に卸しており、2025年春夏コレクションは予約完売のショップも出ているなど、初動から良い動きを見せている。
「サルチェ」は、2017年に誕生。ブランド名は、イタリア北部・ヴェネト州にある本社所在地の“サルチェ通り”から名付けた。アルド・カフィエロ(Aldo Cafiero)「サルチェ」創業者は、イタリアでアイウエアアクセサリーを手掛ける両親のもとに生まれ育ち、「サルチェ」のバッグも、アイウエアケースを思わせるような立体的なフォルムを特徴に掲げる。「“型にはめて”製作しているため、他ブランドのバッグと比較しレザーの切り替えが少ない。それに伴いステッチの数も極限まで減らすことができ、独特な雰囲気を持つバッグに仕上がっている」(営業担当者)。素材は、リーチ規制(EUが2007年に施行。化学物質を管理、規制し、人と環境を保護することを目的とした規制)に準じたカーフレザーを使用。バッグの内側には、燃やしてもダイオキシンなど有害物質を発生させないEVA素材を用い、高い環境意識もアピールする。
持ち手をレザーやレジン、ウッドなどさまざまな素材で製作したアイコンバッグ“ピタス”(全5型、7万4800〜9万200円)を代表格に、ディテールにもこだわりを見せる。“アイーダ”(7万9200円)などに付属するゴールドのパーツは、「0.3ミクロンという、ラグジュアリーブランドと同等の厚みで塗装した。この価格帯のバッグではなかなか見ることができない」と説明する。「『サルチェ』のバッグは丁寧に製作していることが伝わる。このモノ作りを、卸先としっかりコニュニケーションを取りながら発信していきたい」。
2025年春夏コレクションは、草原のようなグリーンや広大な空を思わせるブルー、可憐な花に着想したピンクやラズベリー、ハチミツ色など、北イタリアの世界遺産・ドロミテ山塊の自然に着想したカラーパレットで用意した。“ピタス”や“アイーダ”ほか、ボックス型のバッグ“スクイーズ”(8万5800円)、手持ちと肩掛けの2通りの着用を楽しめる“アヌーク”(6万9300円)、今季から登場するトートバッグ“グレテ”(6万4900円)をそろえる。