サステナビリティ

「ステラ マッカートニー」がカーラ デルヴィーニュを起用 大量の缶ゴミを背景に撮影


ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、環境活動家、モデル、そして俳優のカーラ デルヴィーニュ(Cara Delevingne)を起用した2024年サマーコレクションキャンペーンを発表した。撮影は英国・南ロンドンにあるリサイクル工場のヴェオリアで、廃棄物の塊を背景に行われた。

同コレクションは「95%が環境に配慮した素材から作られた、ブランド史上最もサステナブルなコレクション」と同ブランド。このキャンペーンには、増え続ける衣料廃棄物に対する警鐘を込めている。「世界で1年間に捨てられてしまう衣類の量は9200万トン、秒換算すると、毎秒トラック1台分の衣料が廃棄され、焼却または埋め立て処分されていることになる。埋立地に運ばれる衣料廃棄物の90%以上は再利用やリサイクルが可能であるにもかかわらず、再び衣料品として生まれ変わるのはそのうちの1%にも満たない。それどころか、繊維産業では、新たな衣料品を生産するために、毎年9800万トンもの再生不可能資源が消費されている」と説明する。

「ステラ マッカートニー」は、2017年からはリサイクル可能な再生ナイロン繊維「エコニール(ECONYL)」を使用することで、ナイロンの廃棄量をこれまでに10トン以上削減したという。また、リンゴや「ヴーヴ・クリコ(VEUVE CLICQUOT)」のシャンパーニュ製造過程で出るブドウの搾りかすを原料として、動物皮革に代わるヴィーガン素材の製品を製造するなど、産業共生型プロエクトにも取り組んでいる。さらに素材のリセールプラットフォーム「ノナ ソース(NONA SOURCE)」を通じて再利用するデッドストック生地など、リサイクル素材をサプライチェーンに組み込んでおり、アイコニックなバッグ“ファラベラ(FALABELLA)”のハンドルやライニングを始め、同コレクションのアイテムにも多く採用している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

独立系クリエイティブ集団が台頭、クリエイターの新潮流を見る

5月13日号は、クリエイターを取り巻く新潮流を特集します。昨年7月17日に発行した「U30 クリエイター」特集に続き、その最前線を追いました。

冒頭では独立系クリエイティブチームにフォーカス。「クリエイティブアソシエーション」「クリエイティブエージェンシー」など、独自のスタンスを掲げてクリエイティブの可能性に挑む集団です。彼らの狙いは、クライアントとクリエイターが対等な立場でものづくりに向き合え…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。