ファッション

「ニューバランス」“996”が誕生35周年 松浦弥太郎や三戸なつめ、WONKが祝福

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、“996”の誕生35周年を記念したイベントを東京・恵比寿の「ブルーノート・プレイス」で開催した。松浦弥太郎や三戸なつめらによるトークセッションや、バンドWONKによるライブパフォーマンス、“996”の歴史を読み解く展示などを行い、女優のともさかりえ、あべこうじと高橋愛夫妻、クリスウェブ佳子ら豪華ゲストが来場した。イベント冒頭に登壇した久保田伸一ニューバランスジャパン社長は「1988年に“996”が誕生し、長い間支持され続けていることを誇りに思う。同モデルでは、われわれがベストだと考える履き心地を実現するため、気づかれないほど細かなマイナーチェンジを続けている。同じく35周年となったジャパン社も含めて、これからもより多くの人に、より長く愛されるブランドとして成長していきたい」と語った。

エッセイスト、モデル、編集者
三者三様の“996”の物語

オープニングの後は、“996”と深い関わりを持つゲストによるトークセッションを行った。エッセイストの松浦弥太郎、モデルの三戸なつめ、編集者の小澤匡行が、同モデルにまつわるエピソードを語った。“996”が生まれた1980年代に、アメリカ・ニューヨークと日本を行き来していた松浦は、「『ニューバランス』は当時から特別なランニングシューズだった。スポーツ店の片隅に丁寧に置かれて、ほかよりも高価で、少し上の世代が履く、憧れの存在だった。35年経った今もその憧れは変わらず、履くと自然と背筋が伸びる。特に“996”は、ひもをキュッと縛ると履き心地が格段に上がり、体の一部になるような不思議な感覚を覚える。僕にとって特別なモデルだ」とコメント。

2014年と21年に“996”のキャンペーンビジュアルに起用された三戸は、「昔は“996”を大人なシューズだと思っていた。初めて出合ったのは中学生の頃で、なかなか手が出せなかった。でも今は、好きなファッションに合わせて、抵抗なく、自由に履けるようになった。ようやく“996”に追いついた気がする」と語った。

「ニューバランス」に関する書籍も出版している小澤は、「“996”はクラシカルなイメージだけれど、履き心地が古いと感じたことはない。それが一番の魅力だと思う。ボストンの工場に行かせてもらったときには、父、母、娘と家族ぐるみで勤務するスタッフに出会った。これほどローカルに根付くメーカーがあるのかと驚いた。歴史とともに、作り手の思いが継承されていることも、愛される理由だろう」と話した。

WONKのライブや特別展示で
“996”の世界観に浸る

イベント終盤には、東京を拠点とするエクスペリメンタル・ソウルバンドWONKがライブパフォーマンスを披露した。4人のメンバーそれぞれが同モデルを履きこなし、特別な夜を彩った。会場ではほかに、“996”の歴史を読み解くブースや、松浦弥太郎やWONKメンバーをはじめ、35人の“996”愛用者にインタビューを行った特別企画を展示した。写真家の若木信吾、モデルの浅利琳太郎、ダンサーのMiyu、横浜F・マリノスの水沼宏太選手のほか、編集者やスタイリスト、バイヤー、モデルら、さまざまな“996”ラバーが来場してアニバーサリーを祝った。

問い合わせ先
ニューバランスジャパンお客様相談室
0120-85-7120

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