
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」を発表!「WWDJAPAN」は、 百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストア、ECで2022年上半期(1~4月)に売れた製品を調査。この期間に発売された新製品(NEW PRODUCT)のベスト3と、新製品だけでなく既存品を含めた総合(HERO PRODUCT)のベスト3を紹介する。
百貨店・セミセルフショップの総合首位は、前期・前々期に続いて「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」の“イングリッシュ ペアー & フリージア コロン” という結果に。「不動の人気No.1」「定番・男女問わずオールシーズン人気」とのバイヤーの声が多く寄せられている。前期3位だった「シロ(SHIRO)」の“サボン オードパルファン”が2位に浮上。「ジェンダーレスで楽しめる香り」としても支持が高く、「年代を問わず人気。ギフト需要が高くまとめ買いも多い」とのコメントも。3位の「シャネル(CHANEL)」の“チャンス オー タンドゥル ヘア ミスト”は定番人気でギフト需要が高い一方で、「10代、20代のお客さまを中心に人気」との声も聞かれ、憧れブランドのエントリーアイテムとしての需要が伺える。新製品首位も「ジョー マローン ロンドン」で、毎春限定の“サクラ チェリー ブロッサム コロン”がランクイン。2位は「シャネル」の“ロー ルージュ No1 ドゥ シャネル”と続き、3位は「コスメデコルテ(DECORTE)」の限定品“キモノ サクラ オードトワレ”で、インフルエンサー効果もあり、「即完売した」という店も見られた。
バラエティー・ドラッグストア総合首位は、20年から連続で「フィアンセ(FIANCEE)」の“ボディミスト ピュアシャンプーの香り”に。バイヤーからも「素晴らしい香りのフレグランスミスト!」と評価されるロングセラー商品だ。2位には、「フェルナンダ(FERNANDA)」の“フレグランスボディミスト(マリアリゲル)”、「メイクミーハッピー(MAKE ME HAPPY)」の“オードトワレ フレッシュ”、「モムチ(MUMCHIT)」の“パフュームヘア&ボディミスト チューリップブロッサム”の3商品が同率で並ぶ混戦となった。新製品も同様で、3商品が同率首位に。「ジュライミー(JUL7ME)」の“フレグランスヘアエッセンス フルブルーム”、「ジョンズブレンド(JOHN’S BLEND)」の“ムスクミモザ ヘアー&ボディミスト”と、ヘアに使うフレグランスが並んだ。EC部門新製品3位にもランクインしている「ハニーロア(HONEYROA)」の限定品“フレグランス スミレ”は、石井美保美容家がSNSで紹介したことを機にブレイク。「2度にわたり一瞬にして完売。店頭へも問い合わせのお客さまで溢れた」という。
EC総合首位も「ジョー マローン ロンドン」の“イングリッシュ ぺアー & フリージア コロン”が不動の人気を誇った。2位には「メゾン マルジェラ フレグランス(MAISON MARGIELA FRAGRANCES)」のベストセラー“レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング”、「シロ」の“ホワイトリリー オードパルファン”と“サボン オードパルファン”の3製品が同率で並んだ。新製品1位は「ジバンシイ(GIVENCHY)」の“イレジスティブル ソリッド パフューム”で、「同ブランドの中では比較的手に取りやすい価格なことも人気の理由の一つ」。2位「ロクシタン(L’OCCITANE)」の限定品“サクラサボン ジェリーフレグランス”は「香水初心者でもチャレンジしやすい商品。新生活前の身だしなみとして購入が加速」とバイヤーは好調の理由を述べる。3位は「ハニーロア」“フレグランス スミレ”という結果となった。(価格は全て税込)
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1位
イングリッシュ ペアー & フリージア コロン
「ジョー マローン ロンドン」
「ジョー マローン ロンドン」のフィロソフィーを具現化する人気ナンバーワンの香りが、21年上期・下期に続いて今期も総合1位となり、圧倒的な存在感を発揮。英国の果樹園で収穫した熟したての洋梨の官能的なみずみずしさを、白いフリージアのブーケで優しく包み、アンバー、パチョリ、ウッドで芳醇な香りに仕上げられている。(30mL、8910円/50mL、1万3200円/100mL、1万8260円)
2位
サボン オードパルファン
「シロ」
前期は3位だった同製品が2位にランクアップ。みずみずしいフルーツが軽やかな印象を含む、透明感のある自然な石けんを思わせる香り。トップノートはレモンやオレンジなどの柑橘系、ミドルノートはローズやジャスミンの豊かな花、ラストノートはムスクやアンバーなどが折り重なり、豊かな香りのうつろいを楽しむことができる。(40mL、4054円)
3位
チャンス オー タンドゥル ヘア ミスト
「シャネル」
2010年に、3番目の“チャンス”として誕生した“チャンス オー タンドゥル”のヘアミスト。フローラル フルーティの香りにホワイトムスクのまろやかさと温かみが奥行きを与えるその香りを、軽やかかつさりげなくまといたい時に最適なアイテム。髪をやさしい香りで満たすだけでなく、つやを与え、パルファムなど他の香りのアイテムとの重ねづけを楽しめる。 (35mL、5280円)
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1位
サクラ チェリー ブロッサム コロン
「ジョー マローン ロンドン」
2月に全国数量限定で発売された、日本の春を華やかに演出する“サクラ チェリー ブロッサム”。愛らしく繊細なチェリーブロッサムとローズに、ベルガモットのきらめきが明るさを添え、日本の桜が持つ儚さ、洗練された美しさ、繊細さを表現。総合1位の“イングリッシュ ペアー & フリージア”とのペアリングもおすすめで、みずみずしくフルーティな香りが完成する。(30mL、9240円/100mL、1万9030円)
2位
ロー ルージュ No1 ドゥ シャネル
「シャネル」
実際は香りを持たないレッド カメリアを、シャネル専属調香師のオリヴィエ・ポルジュ(Olivier Polge)が夢を構築するようなアプローチで創り出したという、フローラル フルーティの香りのボディーミスト。カメリア ウォーターとレッドカメリア ペタルエキスを配合。“No1 ドゥ シャネル”ラインを使用してのケアの最初、または最後にスプレーすることで、リフレッシュしてビューティ エナジーを高める。(100mL、1万3200円)
3位
キモノ サクラ オードトワレ
「コスメデコルテ」
2月に限定販売された、日本ならではの情緒的な美しさを表現した、無垢でやわらかなフローラルフルーティムスクの香り。繊細な桜に、みずみずしくフレッシュなローズの香りが出会い、透明感の中にもフローラルの力強さを表現。ラストはパウダリーなイリスが余韻を残し、桜の花を愛でるように包みこむ。フロスティボトルに巻いたリボンは帯をイメージしている。(50mL、8800円)


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1位
ボディミストピュアシャンプーの香り
「フィアンセ」
20年から同部門の首位に君臨するベストセラー。シャンプーのようなやさしい香りのするフレグランスで、風呂上がりのようにふんわりと香るため、学校やオフィスなど、強い香水は使いにくいシーンでの香りとしても人気。トップノートはレモン・グリーンアップル、ミドルノートはジャスミン・ミュゲ(スズラン)、ラストノートはムスク・ウッディーで構成された、爽やかな香り。(50mL、1320円)
2位
ボディミスト マリアリゲル
「フェルナンダ」
ブランド人気ナンバーワンのアクセサリー感覚で選べるボディミスト。ペアー(洋梨)やアップルのフレッシュで爽やかな甘さを優しく包みこむ、ジャスミンやミュゲ(スズラン)の上品な香り。ラストにはムスクやサンダルウッドがほんのり香り、やさしく清潔感のある印象を残す。保湿成分であるヒアルロン酸やコラーゲンも配合し、香りを楽しみながら、美肌作りもサポートする。(100mL、1540円)
2位
オードトワレ フレッシュ
「メイクミーハッピー」
「キャンメイク」のフレグランスブランド「メイクミーハッピー」から発売された、桜の香りのロールオンタイプオードトワレ。スペシャルデザインの桜柄パッケージは数量限定で発売された。桜の香りとして、国の天然記念物である「大島桜」のエキスを配合。大島桜は、芳醇かつ濃厚な香りで、花が咲いた木の下からも感じられるほど、強く広がる香りを特徴とする。(770円)
2位
パフュームヘア&ボディミスト チューリップブロッサム
「モムチ」
韓国発フレグランスブランド「モムチ」が展開するヘア&ボディミスト4種の中からランクインしたのが “チューリップブロッサム”。日本では目新しいチューリップや、フリージアのフローラルノートにベチパーウッディノートがプラスされ、知的で洗練された雰囲気に。グリセリンやパンテノールなどの保湿成分を配合し、ヘアやボディをケアする機能も付加した。(105mL、1496円)
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1位
フレグランス ヘアエッセンス フルブルーム
「ジュライミー」
髪になじませ香りをまとう、クリームタイプのフレグランスヘアエッセンス。ローションタイプで伸びが良く、乾いた髪に使用でき、香水の代わりに髪になじませることで、香りが長時間持続する。5種類展開する香りの中からランクインしたのは“フルブルーム”。深い森の奥に広がるジャスミンのようなみずみずしくも官能的な香りが楽しめる。(80mL、1760円)
1位
ヘアー&ボディミスト ムスクミモザ
「ジョンズブレンド」
3月にデビューした、ムスクミモザシリーズの保湿成分配合のヘアー&ボディミスト。ミモザの穂が春風に揺られるように、やさしく透明感溢れる香りが広がる。ボディソープやルームミスト、ディフューザーなど全7アイテムを展開するシリーズで、鮮やかなイエローのラベルをあしらったパッケージが目を引き、店頭を華やかに彩った。期間限定品。(105mL、1870円)
1位
フレグランス スミレ
「ハニーロア」
「ハニーロア」のフレグランスシリーズから、3月に季節限定の香りとして発売された“スミレ”。春の陽光の中、色鮮やかに花を咲かせる可憐な紫すみれの姿を香りで表現。香り豊かなフルーティフローラルウッディで、ラストはムスクと温かみのある余韻を楽しめる。15mLの使い切りサイズなので携帯用アトマイザーも必要なく、手軽に持ち運べて使いやすいのも魅力だ。(15mL、2640円)


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1位
イングリッシュ ぺアー & フリージア コロン
「ジョー マローン ロンドン」
百貨店・セミセルフショップ部門首位の「ジョー マローン ロンドン」人気ナンバーワンの香りがEC部門でも首位を獲得し、その存在感と強さを見せつけた。トップノートは甘く香るキングウィリアム ペア(洋梨)、ミドルノートは繊細な香りのフリージア、ベースノートは官能的でディープなパチョリで、秋のエッセンスを凝縮したかのような香りが完成している。(30mL、8910円/50mL、1万3200円/100mL、1万8260円)
2位
レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング
「メゾン マルジェラ フレグランス」
2012年に誕生した、メゾン マルジェラフレグランスのベストセラー。香りの成分や調香師に焦点を当てるのではなく、香りの記憶を再現するのが同ブランドのコンセプトで、この“レイジーサンデー モーニング”は、イタリア フローレンスの清々しく晴れた日曜の朝をイメージ。洗い立てのリネンのシーツがなめらかに肌を包み込む、そのシーンをフローラルムスクの香りで表現している。(10mL、4180円/30mL、9020円/100mL、1万8150円
2位
ホワイトリリー オードパルファン
「シロ」
「シロ」の“オードパルファン”2製品が同率2位にランクインした。ホワイトリリーは、洗練されたフローラルをまとう、すっきりと清潔感のある香り。リリー、ジャスミン、ローズなどの豊かな花の香りを感じる一方で、香り全体にやわらかさがあるため男女問わずに使用しやすく、オフィスや食事の席でも気にならないことも人気を支える。(40mL、4054円)
2位
サボン オードパルファン
「シロ」
百貨店・セミセルフショップ部門総合2位の“サボン オードパルファン”がEC部門総合でも2位に。みずみずしく軽やかな柑橘系フルーツ、華やかなローズやジャスミン、落ち着きのあるムスクやアンバーなどが溶け合い、透明感のある石けんの香りに仕上がっている。「シロ」の“オードパルファン”は、同製品と同率2位の“ホワイトリリー”のほか、“ホワイトティー”の全3種類を展開する。(40mL、4054円)
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1位
イレジスティブル ソリッド パフューム
「ジバンシイ」
人気の香り“イレジスティブル オーデパルファム”から限定で発売された(現在は生産終了)、スティックタイプのフレグランス。華やかなローズが高揚感を誘い、スパークリングペアーとアンブレットのフルーティな香りが徐々に広がった後は、ブロンドウッド、ムスクへと融合。携帯にも便利なコンパクトサイズで、リップを塗りなおすようにさりげなく香りをまとう習慣を提案した。限定品で現在は完売しているが、好評を受け10月頃に再販する予定。(3.3g、4400円)
2位
サクラサボン ジェリーフレグランス
「ロクシタン」
3月に限定で発売された“サクラサボン”のコンパクトなジェリーフレグランス。サッとひと塗りして肌にのせると溶けるようになじみ、手軽に香りが楽しめる。“サクラサボン”は人気の“チェリーブロッサム”シリーズから今春だけの桜の香りとして登場。清々しいサボンのフレッシュさに始まって、繊細でピュアなチェリーブロッサムやチュベローズの花々の香りが広がり、新しい春を楽しむかのような香りを演出する。(10mL、2200円)
3位
フレグランス スミレ
「ハニーロア」
バラエティー・ドラッグストア部門新製品首位の“フレグランス スミレ”がEC部門新製品でもランクイン。「ハニーロア」のフレグランスシリーズの季節限定の香りで、可憐なすみれの花を表現した。ベルガモットやレモンのトップノート、ヴァイオレットやシクラメンのミドルノート、そして温かみのあるムスクやシターウッドのラストノートで豊かなフルーティフローラルウッディの香りを完成させた。(15mL、2640円)
忖度なしで売れた製品を称えましょう!
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 クレンジング・洗顔部門1位は「エスト」「デュオ」「スリー」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 化粧水部門1位は「イプサ」「Nオーガニック」「コスメデコルテ」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 美容液部門1位は「ハク」「シャネル」「トーン」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 乳液・クリーム部門1位は「アルビオン」「VTコスメティックス」「カネボウ」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 ベースメイク部門1位は「エレガンス」「ラ ロッシュ ポゼ」「コスメデコルテ」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 アイメイク部門1位は「スック」「ハニーロア」「エトヴォス」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 リップメイク部門1位は「シャネル」「ディオール」「ケイト」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 ボディーケア部門1位は「シャネル」「シロ」「ヴァセリン」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 メンズコスメ部門1位は「シセイドウ メン」や「ギャツビー」「スリー」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 美容機器&ツール部門1位は「ジョンマスターオーガニック」「リファ」「ウカ」など
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 スタイリング剤部門1位は「ダヴィネス」や「ダイアン」
「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 シャンプー・コンディショナー部門1位は「ジョンマスターオーガニック」や「ハル」「ヴェレダ」
TEXT:YOSHIE KAWAHARA