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グローバルアパレル専門商社イーアンドジェーがポストコロナのファッション企業サポートを強化

 グローバルアパレル専門商社のイーアンドジェー(E&J)は、新型コロナウイルスの影響で大きな変化の時を迎えている今、ファッション企業の新しいビジネスモデル構築をサポートするパートナーシップ拡大に力を入れる。

 イーアンドジェーの創業者の宮永えみり社長に事業の狙いを聞いた。

国内300ブランドの
サプライチェーンを手掛ける

WWD:イーアンドジェーのこれまでの歩みは?

宮永えみりイーアンドジェー創業者兼社長(以下、宮永):ファッションデザイナーである夫とともに2001年に東京で設立し、OEM(相手先ブランドの生産)を経て、ODM(相手先ブランドの企画生産)事業を拡大し、現在、中国、シンガポール、アメリカにオフィスを構えてグローバル企業に発展しています。創業以前の1994年に設立した中国の自社工場は、協力工場と共に現在まで累計5000万着以上のニットやジャージー製品を生産しました。カンボジアとミャンマーでもニット工場と提携し、アジアの生産基盤を築いています。

WWD:これまでの日本のファッション企業とのビジネスの実績は?

宮永:アジアの生産背景を生かし、丸紅など十数社の商社と連携しながら国内アパレルのサプライチェーンを担ってきましたが、2014年の丸紅ファッションリンクとの提携を契機にOEMとODM事業をさらに拡大し、これまで300以上のブランド開発に携わりました。中でも、ストライプインターナショナルの「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY )」やマッシュスタイルラボの「スナイデル(SNIDEL)」のブランディングには早期から総合的に携わり、現在の成長に貢献しました。日本のビジネスは18年連続で増収増益です。

グローバルネットワークで
事業拡大

 宮永社長は1994年上海大学国際商業学院を卒業後、2014年中欧国際工商学院でEMBAを取得し、社長業を務めながらアメリカ・シリコンバレーのデ・アンザ・カレッジ(De Anza College)でビジネスとコンピューター情報システムを学んだ。中国で独資法人と現地法人2社を設立して、アジアのサプライチェーンを管理しているほか、商業施設の開発やギフトショップ「ヨミー(YOMMY)」を手掛けるなど多角化し、eコマース事業も拡大中だ。15年、シンガポールに会社を設立して、三カ国貿易と東南アジア市場拡大を実現した。16年、ハワイの不動産投資を通じてアメリカ市場に進出し、現在はニューヨーク・マンハッタンに居を構え、19年に設立したアメリカ法人E&J GLOBAL INC.から全社を統括する。

従来の繊維商社の領域を超えた
ブランディングが強み

WWD:イーアンドジェーの強みは何か。

宮永:この約20年間、従来の繊維商社の事業領域を超えたきめ細かなブランディングを国内アパレル企業と300ブランド以上手掛けた実力と信頼。そして、これらの実績に裏打ちされた企画、生産、営業、販売、プロモーションなどブランドビジネスに必要な総合力を持っていることです。われわれはグローバルなネットワークやマーケティング力など豊富な経験とノウハウを用いて、時には新規ブランド開発に一から携わり、SPAブランドからコレクションブランドまで多くを成功に導いてきました。市場の変化の兆しを早期に察知し、時代のニーズに適したソリューションを導き出す提案力や企画力には自信があります。

WWD:今後、日本のファッション企業とともに目指していることは?

宮永:新型コロナの影響で商環境が大きく変わろうとしている今、グローバル化やデジタル化による次世代型の成長戦略を日本のファッション企業とともに構築したいと思います。困難な時代ですが、解決策は必ずあります。当社も新しい一歩を踏み出す改革で、20年以上生き延びてきました。2020年は、新しいファッションビジネスのはじまりの時です。

問い合わせ先
イーアンドジェー
email@globalej.com