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増永眼鏡が高田賢三と追求した日本の伝統美と技術力

 1905年創業、福井県の老舗アイウエアメーカー、増永眼鏡がデザイナー高田賢三をディレクターに迎えたコレクション「マスナガ デザインド バイ ケンゾータカダ(MASUNAGA DESIGNED BY KENZO TAKADA)」は、スタートして6年目を迎えた。ラインアップは充実度を増している。

「『マスナガ』の
ディテールは完璧だ」

 2014年のデビュー作は、いきなりパリの国際眼鏡展「シルモ(SILMO)」で優秀なアイウエアに贈られる「シルモ・ドール賞」を受賞し、評価は世界で高まった。創業以来100年以上受け継がれる増永眼鏡の伝統の技術力と、高田のフィルターを通した日本の美意識が絶妙に融合することで確固たるスタイルが完成している。高田は「まず快適であること、そして身に着けるユーザーが誇りに思えることが重要。『マスナガ』のディテールは完璧だ」と、増永眼鏡とのこだわりのモノ作りに自信をのぞかせる。

 20年春夏コレクションの特徴は、シートメタルやアセテートの肉厚な生地使いと、繊細な彫金技術から生まれる存在感だ。時代に左右されないビンテージスタイルと、歴史に育まれた熟練の職人による手仕事から生まれた掛け心地のよさは、まさに「マスナガ」コレクションの最高峰だ。価格は6万5000円

福井伝統の技術が宿る
「マスナガ」3シリーズ

 増永眼鏡は、ほかにもバリエーション豊かなオリジナルブランドを手掛けている。メード・イン・ジャパンの品質とタイムレスなデザインが特徴だ。注目したい3シリーズの一つは、増永眼鏡の創業年を冠した主力ブランド「マスナガ シンス 1905(MASUNAGA SINCE 1905)」。デザインから金型作り、表面処理まで、完成までの200を超える工程を一貫して自社で管理し、ハンドメードの高いクオリティーを実現する。「光輝(KOKI)」シリーズは1970年の大阪万博で企画され、松下館のタイムカプセルに収納した“カスタム72”の後継モデルとして誕生。精神、姿勢、技という増永眼鏡のポリシーを体現する。「G.M.S.」シリーズは1933年、昭和天皇が福井を訪れた際に献上された3本のラウンドフレームがルーツだ。2005年の復刻以来、クラシック感とモダンが同居するラインアップの充実を図ってきた。東京・青山の旗艦店をはじめ国内に約250店舗の販売先を有し、世界の販売網も約30カ国に広がっている。


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増永眼鏡
03-3403-1918