ビューティ

花王「エスト」から“第二の皮膚”発想のクリーム誕生 旭化成との技術融合で実現

花王のプレステージブランド「エスト(EST)」は9月4日、解砕型マイクロファイバーを配合した“ジェノリュクス クリーム”(50g、1万4300円/レフィル1万3750円)を発売する。花王が培ってきた“第二の皮膚”技術「ファインファイバー」の知見と旭化成の技術を融合し、塗布するだけで上に“皮膚のような膜”を形成。潤いに満ちた、滑らかなハリ肌へ導く。

最大の特徴は、特殊な加工技術で製造した植物由来の解砕型マイクロファイバーによる皮膜形成アプローチだ。原料には綿実油を製造する際の副産物を活用し、高い生分解性を備えた環境配慮型素材を採用。繊維は直径約1ミクロン、長さ約30ミクロンに精密に制御され、油剤などと組み合わせることで肌上に微細なネットワークを形成する。形成したファイバーの膜は肌になじみ、化粧ノリを高める効果も期待できるという。なお、通常の洗顔で洗い流すことができる。

美容成分にはユーカリ葉エキスやアスナロ枝エキス、ゲットウ葉エキスなどを配合。さらに、“ザ ローション EX”シリーズにも配合する独自保湿成分エクトビオシスを採用し、過酷な乾燥環境でも潤いを保ちながら肌環境を整える。

肌解析で見えた個人差に着目

開発の背景には、「エスト」が2024年から展開するパーソナル美容プログラム「エスト スキン アスリートジム」がある。同プログラムでは、肌解析を通じて、一人一人の肌状態や潜在的な特性を分析し、ライフスタイルまで含めた美容提案を行ってきた。その知見から、同じスキンケアを行っていても美しさの現れ方には個人差があり、その要因の一つが角層の潤い環境にあることに着目。肌上に均一な潤いの膜を形成するファインファイバー技術を応用し、“ジェノリュクス クリーム”の開発につなげた。

「エスト」はコロナ禍以降、5年連続で売り上げを伸ばしている。2025年の販売実績は前年比4%増、26年上期(1〜6月)も同8%増と好調に推移。スキンケアの基幹商品に加え、洗顔料やクレンジングが成長をけん引している。一方で、クリームはブランド内では課題カテゴリーと位置付ける。ただし、百貨店の化粧品市場ではクリームの市場規模が大きく、成長余地も大きいとみる。“ジェノリュクス クリーム”の投入を機に、発売後2カ月でクリームカテゴリーの売上高を前年同期比6倍超に伸ばす計画だ。

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