ファッション

“The Original”の新たな解釈を体現 「アディダス オリジナルス」がラッパーMFSを迎え原宿でイベント開催

 アディダス ジャパンのストリートスポーツウエアブランド「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は7月25日、継続展開中のグローバルキャンペーン「Superstar: The Original」の新章に合わせ、東京の「アディダス オリジナルス フラッグシップストア 原宿店」で、ラッパーMFSを迎えたスペシャルイベントを開催した。

本キャンペーンは、ブランドの象徴的プロダクトであるスニーカー“スーパースター(SUPERSTAR)”と、トラックトップ&パンツ“ファイヤーバード(FIREBIRD)”に再び焦点を当て、その本質である“オリジナル”という価値観を、音楽・ファッション・アートといったカルチャーを通して再解釈するプロジェクトだ。2024年春のローンチ以来、世界各地で展開されており、最新キャンペーンビジュアルには、ジェニー(Jennie)やサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)ら、伝統と革新を横断する“オリジナル”な存在が、フィルムやビジュアルを通じて登場する。

新世代のアイコン
MFSがパフォーマンス

同店舗地下に位置する「オリジナルスラウンジ(THE ORIGINALS LOUNGE)」は、“スーパースター”と“ファイヤーバード”が宿す時代性と普遍性を、ミニマルかつ象徴的な空間演出によって表現。そこでライブパフォーマンスを披露したのが、東京出身・大阪を拠点に活動するラッパーのMFSだ。代表曲「BOW」が、Spotifyのグローバルチャートで1位を獲得するなど、音楽とファッションの両領域で存在感を放つ新世代のアイコンである。

MFSは、“スーパースター”と“ファイヤーバード”を自らのスタイルでまとい登場。来場者の視線を集めながら、オリジナルであることの意義を体現するように、ブランドのメッセージを力強く印象づけた。会場は、ファッション感度の高い若者を中心に多くの来場者でにぎわい、MFSの変幻自在なビートと芯のあるラップスタイルがオーディエンスを一気に熱狂の渦へと引き込んだ。流行や型にとらわれず、自らの感性を軸に音楽とファッションを独自のスタイルで結びつけてきたMFS。その独自性に裏打ちされた存在感は、「アディダス オリジナルス」が打ち出す“The Original”という理念を、まさにリアルに映し出していた。

イベント終了後に、その熱気冷めやらぬ会場で、彼女に話を聞いた。

“オリジナル”ってジャンルを超えて
自分の中に溶け込ませること

──今日のライブの感想から聞かせてください。

MFS:夏ということもあって、みんなテンションが高くて、すごくうれしかったです。後ろまでぎっしりお客さんが入っていて、200人以上いたと聞いて驚きました。

──夏が一番好きとおっしゃっていましたが、どんなところに引かれますか?

MFS:まず、7月23日が私の誕生日なんです(笑)。ちょうど27歳になったばかりで。太陽が長く出ていて気持ちいいし、お酒もよりおいしく感じる季節。だから夏は自然とテンションが上がりますね。

──MFSさんにとっての“The Original”とは?

MFS:私はジャンルにとらわれず、音楽でもファッションでも、いろんなカルチャーからインスピレーションを受け取って、それを自分の中で咀嚼してアウトプットする。そのプロセスこそが「オリジナル」だと思っています。だからこのテーマは、自分の姿勢とすごく重なると感じました。

「アディダス オリジナルス」といえばこれ!な“スーパースター”

──世界的アーティストと並び、キャンペーンに関わったことについては?

MFS:本当に光栄です。私は流行に寄せるというより、自分の感覚を大事にしながら活動してきたので、その音楽がちゃんと届いて、こういう大きな企画に呼んでもらえたことはすごく励みになります。

──MFSさんの音楽には高揚感があり、制作スタイルも独特です。

MFS:ビートは、近くにいる友人やディレクターに作ってもらっていて、ダンスやハウス系の要素が強いものが多いです。いわゆる“ラップ用”ではなく、すでに完成されたサウンドに私のラップを乗せていく感覚なので、新鮮なスタイルになるのかなと思っています。

──リリックにもユーモアや擬音が多くて印象的です。

MFS:擬音、大好きなんですよ(笑)。“バインバイン”みたいに、耳に気持ちよく残る響きが好きで。逆に、刺すときはシンプルな一言でグッと伝えるのがいい。私はユーモアのある音楽が好きなので、自分の曲にも自然とそういうエッセンスが入ってきます。

──普段よく履いている「アディダス オリジナルス」のモデルは?

MFS:最近は厚底の“サンバ(SAMBA)”がお気に入りでよく履いています。実は“スーパースター”を履いたのは今回が初めてなんですが、“シェルトゥ”のフォルムが可愛いし、履き心地も良くて、すぐに気に入りました。「『アディダス オリジナルス』といえばこれ!」という感じがして、すごくしっくりきます。

──10月から初のツアーが始まりますね。意気込みを教えてください。

MFS:初めてのツアーなので、成長した姿をしっかり見てもらいたいです。マイク1本、DJ1人のシンプルなスタイルで、ラップの本質をしっかり届けられるライブにしたいと思っています。初日は10月22日の東京・恵比寿リキッドルーム。そのあと名古屋、大阪、福岡へと続きます。ぜひ遊びに来てください!

“オリジナル”を体験する3日間
「THE ORIGINAL LAB」が原宿に登場

8月8〜10日には、カスタマイズ体験イベント「ジ オリジナル ラボ(THE ORIGINAL LAB)」を開催する。会場となるのは、「6142 HARAJUKU」。ブラック&ホワイトをテーマにした没入感あふれる空間で、300種類以上のパーツや刺しゅう素材を使って、“スーパースター”や“ファイヤーバード”をベースに、世界にひとつだけのアイテムへとカスタマイズすることができる。また、リメイクアーティストによる特別なカスタム(予約制)も実施。さらに、アディダスの会員プログラム「adiClub」限定のスペシャルオファーも用意するなど、ブランドの“オリジナル”精神を体感できる内容となる。

THE ORIGINAL LAB

日時:2025年8月8日 (金) ~8月10日 (日)
場所:6142 HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前 6丁目 14-2
イベント参加条件:2025年7月23日~8月10日の期間中、原宿・渋谷の対象店舗または対象オンラインストアで“スーパースター”または“ファイヤーバード”を購入した方が対象

EDIT & TEXT:YUKI KOIKE(VINYL)
問い合わせ先
アディダスお客様窓口