
よしミチが「マックス アンド コー」で紡ぐ、家族の絆

「マックス アンド コー(MAX&CO.)」とスタイリストのロレンツォ・ポソッコ(Lorenzo Posocco)による2025年春夏カプセルコレクション“Found Family”。1990年代を象徴するミニマルなニューヨークのアーバンスタイルに着想を得て、多様な家族への愛をつづっている。“家族”がテーマの本コレクションを着こなすのは、姉弟でタッグを組んだマルチタレントのよしミチ。お互いの存在や、家族観について教えてくれた。




ミチ:オーガンジー シャツ“チェルシー”(3万7400円)、オーガンジー スカート“アッパーイーストサイド”(3万800円)、ニットジャンプスーツ“ブルックリン”(5万600円)、ミュール“ソーホー”(参考商品)、イヤリング“ルー”(参考商品)、サングラス“MO0136” (3万5200円)/以上マックス アンド コー(マックスマーラ ジャパン)
よしあき:ロングカフス シャツ“ミッドタウン”(4万4000円)、パンツ “グリニッチ”(5万600円)、ベルト バッグ“ダンボ”(2万3100円)/以上マックス アンド コー(マックスマーラ ジャパン)、その他スタイリスト私物





ミチ:コットン ドレス“コニーアイランド”(4万7300円)、ブーツ“ナオミ”(参考商品)、スカーフ(参考商品)、ネックレス“チェーンルー”(3万7400円)/以上マックス アンド コー(マックスマーラ ジャパン)
よしあき:デニム ジャケット“レノックスヒル”(7万9200円)、ポロシャツ“カナージー”(2万7500円)、ジーンズ“ウィリアムズバーグ”(5万3900円)/以上マックス アンド コー(マックスマーラ ジャパン)、その他スタイリスト私物
現代的な視点を取り入れながら、ユニセックス・アイテムとして提案する“Found Family”コレクション。クラシックと斬新、過去と未来、シンプルと複雑といった対比を生かしたアイテムを組み合わせている。本コレクションを手がけたロレンツォに大きな影響を与えたのは、1990年代のファッション誌の誌面やポートレート写真。同年代に主流となったミニマリスティックなスタイルをもとに、ジェンダーや年齢にとらわれず、シンプルながらも素材使いやディテールにこだわったウエアの数々がそろう。


よしミチ:ミチ(1998年3月6日生まれ)、よしあき(2000年8月27日生まれ)。姉のミチと弟のよしあきによる姉弟ユニットモデル。ユニークなキャラクターとセンスでZ世代のファッションアイコンとして人気を博す。現在SNSの合計フォロワー数は300万人を超える。マルチタレントとしても活動中
2歳違いの実の姉弟であるよしミチにとって、家族とはどういった存在なのだろう?姉弟という近しい間柄でありながら、毎日一緒に仕事をこなし、友達もほとんど共通しているという。長い時間をともにするパートナーである2人がお互いを思い合い、うまく人間関係を築くために日頃から心がけていることを語ってくれた。
一緒に仕事をするようになってはや9年。「最初は、毎日ぶつかってばかり。けんかが絶えませんでした。でも、今は尊敬できるところを見るようにしていて。彼は穏やかで寛大な性格。計画性もあるんですよ」(ミチ)。それに対して、よしあきは「正直、幼いころはミチを妹のような存在だと思っていて。双子に思われることもあり、年齢差も感じていませんでした。でも、ここ3年で急にお姉さんになって(笑)。仕事でもプライベートでも頼れる存在。引っ張ってくれる姉がいてありがたいですね」(よしあき)。そんな2人が考える、人間関係を円滑にするコツとは。「相手に何かできないことがあっても責めないこと。まずは、相手をそんな状況にしてしまった自分を反省するようにしています」(よしあき)。対してミチは「あんまり相手に期待をしすぎず、互いにとっていい距離感を知ること。それは、友達でも家族でも、恋人でも同じだと思うんです」(ミチ)。
2人は好きなものや趣味が似ていて共感し合えることも多い。住まいが一緒だった時はよく洋服の貸し借りもしたそう。でも性格は真逆。だからこそ仕事で互いを補えるのだという。最近は自分の意見を押し付けず、相手の話に耳を傾けるように。そんな2人に、今後一緒にやってみたいことを聞いてみた。「将来、やってみたいことはお互いの家族や子どもと一緒に遊びたい」(よしあき)。「親戚がたくさん住んでいる台北も、とても家族愛が深いんです。自分たちもいとこや親族と仲良くやってきたので、いつか同じように実現できたらうれしいですね」(ミチ)。
ロレンツォ・ポソッコ:(Lorenzo Posocco)北イタリア出身。IULM大学でコミュニケーションとマーケティングの学位を取得後、本格的にスタイリストの道へ。「ニューヨーク・タイムズ」や「CR ファッションブック」「ヴァニティ・フェア」などに携わるほか、2016年からデュア・リパのスタイリングを担当。現在は「マックス アンド コー」のスタイリングも手がけている
ロレンツォ・ポソッコは長らく「マックス アンド コー」のみならず、マックスマーラグループのキャンペーンやファッションショーのスタイリングを手がけてきた。「マックスアンド コー」と自らも、もはや家族のような間柄と語る彼は、本コレクションについて、「みんなが家族のようにシェアしてくれたらうれしい」と言う。そんな彼からコメントが届いた。
ロレンツォは「『マックス アンド コー』は「豊かなヒストリーがある一方、若々しいスピリットも忘れていないと思う。常に、何かにトライをしているね」と語る。本コレクションについては「自分自身が強く魅了された1990年代に注目した」と話し、ナイロンなどの機能素材、そしてブラックを基調としたシンプリシティーを提案した。「男性やスポーツシーンに向けたハイテク素材を女性に提案するというモダンなスタイルだったからこそ、一周回って男性の僕も楽しめたんだ。ジェンダーの考え方が自由な今だからこそ、あのころのように、性別も年齢も気にせず、みんなが今回のコレクションを自由に分かち合ってくれたら」と語った。
会期:3月5〜11日
場所:「マックス アンド コー」銀座三越店
住所:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越本館