ファッション

心揺さぶる「モンクレールジーニアス」の創造性

公開：2021/10/12

　9月25日に「モンクレール」が、世界中の人々を結びつけるというコンセプトのもと“モンドジーニアス”を発表した。5都市、11人のデザイナーのクリエイティブビジョンを共有するデジタルのショーは、ミラノからの生中継で開幕。ホストを務めたアリシア・キーズが、上海から生中継するヴィクトリア・ソングと交流しながら、見る者を特別な旅へと誘った。

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「1 モンクレール JW アンダーソン（1 MONCLER JW ANDERSON）」は伊映画監督のルカ・グァダニーノと共同で短編動画を制作。ソフィー・オコネドー演じる教師が、偶然の出会いをきっかけに芸術に目覚め、その情熱が教師と生徒へ広がっていく。生徒はカラフルな逃避行がテーマのコレクションに身を包んだ

「2 モンクレール 1952 ウーマン（2 MONCLER 1952 WOMAN）」では、コレクションのビジョンである二面性や感情、力強さをソランジュによるヴォーカルパフォーマンスで披露。「2 モンクレール 1952 マン」のセルジオ・サンボンは、3人の現代アーティストの作品を展示するエキシビジョンをミラノ中央駅で開催した

「3 モンクレールグルノーブル（3 MONCLER GRENOBLE）」はINT01のメンバーによる質問からショーがスタートした。パフォーマーが重力に逆らいながら、トンネルの上をスカイダイビングさながらに宙に浮かぶ映像で、テクニカルの極みとハイパフォーマンスウエアを具現化するコレクションを披露

　東京からソウル、ニューヨークへと映像が移り変わり、世界中のコミュニティーを結びつけ、「モンクレール」の世界を共にする体験の場を生み出した。物理的な領域の制限を取り除き、“モンドジーニアス”のデジタル体験は全ての人のクリエイティブな表現を受け入れるオープンな空間となった。モンクレール会長兼CEOレモ・ルッフィーニは「体験とクリエイティブなビジョンが生み出すコミュニティーを繋ぐ力」が今季の“モンドジーニアス”を先導した創造理念だと述べた。

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「4 モンクレールハイク（4 MONCLER HYKE）」はコレクションを象徴するユーティリティーとシンプリシティーを女優の杏と俳優の福士蒼汰が案内するショー形式で表現。「モンクレール」のヘリテージである山に敬意を込め、スノードームに見立てたセットの中で洋服にフォーカスを当てた

「6 モンクレール 1017 アリックス 9SM（6 MONCLER 1017 ALYX 9SM）」は、マシュー・ウィリアムズがアーティストでミュージシャンのティーゾ・タッチダウンにフューチャー。彼の新曲に合わせて、ダウンと釘を使った作品が映し出された。解釈を自由を与える映像で、ウィリアムズらしい都会的なウエアが表現された

「7 モンクレールフラグメントヒロシ・フジワラ（7 MONCLER FRGMT HIROSHI FUJIWARA）」は、リアルとデジタルのギャップを溶解する人型サイズのスクリーンでのインスタレーション。ミステリアスで機能的なコレクションをまとったモデルがスクリーンの間をかいくぐって実際に歩いているかのような、「フラグメント」らしい感性で表現

「8 モンクレールパーム・エンジェルス（8 MONCLER PALM ANGELS）」のコレクションは、アメリカーナスタイルとビンテージカルチャーへのオマージュ。映像にビジュアルアーティストのアキノラ・デイヴィスJrが出演し、アメリカのビンテージショップを再現して宝探しをしているかのような体験を提供した

「モンクレール + ディンユー・チャン（MONCLER + DINGYUN ZHANG）」は、レイヤードスタイルと水のようなカラーパレットで、人間と自然の調和のとれたバランスを探索。「モンクレール + ジェントルモンスター(MONCLER + GENTLE MONSTER）」は、黒で統一されたコレクションをドラマチックな展開を見せるインスタレーションで披露した

「モンドジーニアス」
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モンクレールジャパン
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