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ポスト・コンシューマ (POST-CONSUMER)

ポスト・コンシューマとは  ポストは「後の」、コンシューマは「消費者」を意味し、「ポスト・コンシューマ」は、「消費者が使用済の」「使い古した」という意味を持つ。アパレルや化粧品では、使用後の衣料や化粧品パッケージなどを指す。それらを回収・分解し、新たな製品・パッケージの材料することをポスト・コンシューマ・リサイクルという。 ポスト・コンシューマにまつわる動向  オーストリアのレーヨン最大手レンチング・グループ(LENZING GROUP)は2019年、コットン製の古着を原料の一部にしたレーヨン繊維“テンセル(TENCEL)リヨセル"繊維の量産に成功した。フィンランド発のスタートアップ企業インフィニテッド ファイバー(INFINITED FIBER)は廃棄衣料や段ボール、稲や小麦のわらからコットンに近いセルロース繊維「インフィナ(Infinna)」を製造する技術を開発し、消費者が使用した後の衣類(ポストコンシューマー)を100%用いても質の高い素材を作ることに成功している。日本ロレアルは、20年からはPCR(ポスト・コンシューマ・リサイクル材料)比率を75%にまで高めたリサイクルガラスを導入している。

PHOTO:MRDOOMITS

ポストコンシューマーの参考記事 世界初、レンチングがコットン製古着を原料にしたレーヨン繊維の量産に成功 サステナビリティって何? 専門家が答えます。 連載Vol.4 化粧品業界のリーダーの役割とは 日本ロレアル 「パタゴニア」「H&M」が注目するスタートアップ、コットン古着でリサイクル繊維を実現